2019 Fiscal Year Research-status Report
Creation and evaluation of learning support system with automatic captioning and video recording for EMI class
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18K12468
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
杉本 清香 早稲田大学, 人間科学学術院, 講師(任期付) (60757053)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | EMI / Student Support / Student Experience / CLIL / 英語による授業 / 英語による専門科目の授業 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は2018年度から2021年度にかけてEMI学習支援システムの構築を行い、その導入がEMI受講者にどのような影響を与えるかについて調査を行うのが主な目的であり、2019年度においては支援システムの第1回目の導入を行う予定であった。 しかしがら、前年度の報告書にも記した通り、2018年度の申請者の妊娠・出産により、研究に遅れが生じていた。従って2019年度は2018年度に実行できなかった項目(予備実験の実施)を終わらせるに留まり、支援システム第1回目の導入は翌年度以降に延期することとなった。 研究計画に遅れが生じてはいるものの、先行研究の調査やシステム構築の準備、予備実験などにより段階的に得られた知見をもとに学会発表や論文執筆は継続して行っており、研究期間開始から2020年4月現在の間にJALT(Japan Association for Language Teaching) 、JACET(Japan Association for College English Teachers)、FLEAT (Foreign Language Education and Technology)、LET(Japan Association for Language Education & Technology)等の全国大会において口頭発表6回を完了、論文発表については前述のJALT、LETの機関紙等において査読付き論文計3本の掲載が決定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究期間(2018年4月~2021年3月)のうち、申請者は2018年5月~12月に妊娠を経て12月17日に出産した。高齢出産であったこともあり妊娠期間は体調が極めて不安定であり、研究計画に遅れが生じた。研究を少しでも進めるため育児休暇は取得せず、出産2か月後の2019年2月に職場復帰をするも、免疫力の低下と睡眠を確保できない状況から、1年間病気がちな日々が続き研究を進めることが困難を極めた。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究で構築・導入を予定していたEMI授業支援システムは対面授業を前提として設計されているが、コロナウイルスによる諸問題の影響を受け、申請者が所属している大学においては2020年度4月以降少なくとも8月までは全ての授業をオンラインで行うことが決定されている。2020年9月以降の授業形式に関しては未定であり、社会状況を顧みても9月以降どのような環境において教育が行われるか予測が難しい状況である。従って、現段階では、9月以降①対面による授業が実施された場合と②されなかった場合、あるいは③両方の混在するハイブリッド環境で授業が実施された場合という3つの可能性を踏まえたうえで、本研究計画の軌道修正を行う必要がある。とりわけ、②と③が現実化した場合において、EMI授業支援システムの主要素である、英語字幕をオンライン授業において導入する方法を考案するのが直近に行う必要のある課題である。比較的時間確保が期待できる8月から9月の間において、英語字幕をオンライン授業に導入するために必要な設備や機材の確保と、導入の可否の判断、可の場合の予備実験を実施することとする。可能であれば9月末からの授業において、EMI授業支援システムの導入の第一回目を実施する。
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Causes of Carryover |
申請者が平成30年度5月~12月にかけて妊娠し、その間体調不良により研究に遅れが生じた。また、12月の出産以降も健康状態が不安定であり、研究計画を履行することが困難であった。とりわけこの期間において海外にて研究活動を行うことは実質不可能であったため、当初予定していた国際学会への参加や海外調査は中止・延期となった。その分、国内における調査に時間と費用を費やした。具体的には文献調査や研究で用いるソフトウェアについての調査や実験を行い、出張費が削減された分物品費の費用が増加した。
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Research Products
(9 results)