2021 Fiscal Year Research-status Report
Creation and evaluation of learning support system with automatic captioning and video recording for EMI class
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18K12468
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
杉本 清香 早稲田大学, 人間科学学術院, 講師(任期付) (60757053)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | EMI / CLIL / 英語による授業 / 英語による専門科目の授業 / Student support / Student needs / Learning support |
Outline of Annual Research Achievements |
当研究の目的は、2018年度から2021年度にかけてEMI学習支援システムの構築を行い、その導入がEMI受講者にどのような影響を与えるかについて測定することであった。原案では、2021年度においては支援システム導入の結果を測定し、結果発信を行う予定であった。しかしながら、2018年度末の申請者の出産、および2019年度以降の新型コロナウイルスの蔓延、そしてそれに伴う保育施設の閉鎖等により、研究を継続することが極めて困難であった。
結果2021年度は、2020年度に執筆したシステマティックレビューと研究論文の査読後の編集・校正作業と、EMI支援システムの導入に必要な字幕作成ソフトウェア3種のトライアルと評価を行うに留まった。当研究の主眼であるEMI授業における学習支援システムの導入は対面の授業を前提としていたが、2019年度以降はオンラインでの授業実施を余儀なくされたため、EMI授業支援システムの主要素である英語字幕をオンライン授業において導入する方法を検討した。まず原案で使用を予定していたソフトウェア2種類をZoomによるオンライン授業とMoodleによるオンデマンド(事前収録型)授業にて導入しようと試みたが、両者とも互換性の問題が生じるか、字幕の正確さが不安定であったため、新たに3種目のソフトウェアのトライアルを行った。結果、オンデマンド授業にて字幕を生成することはできなかったものの、Zoomによるリアルタイム授業において一定の正確性を維持しながら字幕の生成を行うが可能となった。
原案では当研究は2021年度に完了する予定であったが、前述の理由で研究を継続・完了することが困難であったため、2022年度までの研究機関の延長を申請し、それが承認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究期間(2018年4月~2021年3月)のうち、申請者は2018年5月からの妊娠期間を経て同年12月に出産した。育児と研究を両立させるため育児休暇は取得せず、出産後2か月後に職場復帰をするも、2020年度以降の新型コロナウイルスの蔓延に伴う保育施設の休園の連続により研究に取り組むことが実質不可能な状況が続いている。2021年においては、授業実施期間外である8~9月と2~3月において集中して研究を実施する予定であったが、8~9月においてはコロナの第五波、2~3月においては第六波が到来し、研究の延期を余儀なくされた。研究を少しでも進めるべく一時保育を実施している施設やベビーシッターの雇用を試みるも、第五・六波のコロナ禍においては保育施設による感染や家庭内感染が感染パターンの主流となっていることから保育サービスの提供を中止している施設がほとんどであり、サービスを受けることができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の状況、そしてそれに伴う育児支援施設の運営状況が現在もなお予測不可能な状態であるため、方針を確定することが困難であるのが現状である。当報告書執筆現在(2022年5月中旬)においても保育施設が臨時休業となり、研究だけでなく所属する大学への出勤そのものができていない状況にある。 このような状況ではあるものの、残りの年度内において以下の点については極力時間を捻出し一定の成果を上げられるよう最善の努力をしたいと考えている。本研究で構築・導入を予定していたEMI授業支援システムは対面授業を前提として設計されているが、コロナウイルスによる諸問題の影響を受け、2020~21年度は授業をオンラインで実施していた。そのため、原案を修正しオンライン授業を前提としたEMI授業支援システムへと軌道修正を行い、導入準備を進めていた。しかしながら、原案により準備していたソフトウェア2種類では、支援システムの主要素の一つである字幕の導入の実現が困難であることが分かった。新しいソフトウェアを導入し字幕再生の導入を行うことを検討していたが、2022年度においては授業を対面を原則とし実施することとなっているため、研究方針は原案の内容に立ち返り、対面授業を前提としたEMI授業支援システムの導入を実施し、その成果を測定したい。2022年度内でも比較的時間確保が期待できる8月から9月の間において、必要な設備や機材の確保と予備実験を実施することとする。9月末からの授業においてEMI授業支援システムの導入を実施し、結果を2023年1月に測定する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの蔓延に伴う様々な社会情勢、教育環境の変化により、予定していた研究プロセスを実行し予算を使用することが困難となった。具体的には、国際・国内学会への参加を伴う国内・海外出張は学会の中止・延期・オンライン化に伴い、当初予定していたとおり予算を使用することが不可能となり次年度へ持ち越すこととなった。
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Research Products
(2 results)