2020 Fiscal Year Annual Research Report
Optimal schedules of grammar learning: Types of grammatical knowledge and roles of aptitude
Project/Area Number |
18K12470
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
鈴木 祐一 神奈川大学, 国際日本学部, 准教授 (10756563)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 第二言語習得 |
Outline of Annual Research Achievements |
教室での限られた学習時間で、いかにして効率的に英語コミュニケーション能力を支える文法知識を身につけさせるか。この問題に対処するための一つの方策として、最も効果的な英語学習のスケジュールを特定することが有効であると考えられる。学習時間を変えることなしに、学習の間隔を調整することで、最適な学習条件を作る出すことができる可能性があるからである。2019年度までに、英語スピーキング練習を通じた文法習得に関する実験を行っていたが、その成果としては以下のことを明らかにできた。同じスピーキングタスクを1日にまとめて練習するという「集中学習群」の方と1日ごとに間隔を空けて練習する「分散学習群」に分けて、学習スケジュールの効果を調べた結果、「集中学習群」の方が「分散学習群」に比べて、流暢性が高まるということである。 2020年度は、個人差の観点から新しい分析を行うことで、なぜ集中学習群のほうが効果的だったのかを明らかにした。具体的には、(a)外国語習得に関する認知適性(特に記憶に関する側面)が流暢性の発達にどう貢献するか、(b)学習スケジュールを変えることでスピーキング練習に使っている構文(単語・文法)の繰り返しの割合がどう変化するという2点について詳細な分析を行った。その結果、ワーキングメモリ・短期記憶・連合記憶などが、特に集中学習において重要な役割を果たすことが明らかになった。また、分散してしまうことで、構文の繰り返しの割合が少なくなることも記述を行った。前者の結果は国際学術誌の論文として発表され、後者の結果は別の論文として出版を目指し執筆中である。
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Research Products
(8 results)