2022 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of a corpus of task-based writing for teachers and learners
Project/Area Number |
18K12478
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
小島 大輝 近畿大学, 文芸学部, 准教授 (20712178)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 韓国語 / 書き言葉 / 依頼メール文 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は,収集した韓国語学習者のデータを整備しつつ,韓国語学習者が誤りやすい表現や語彙の特徴を探るとともに,どの程度の韓国語語彙能力を有しているか,語彙能力テストによって測定した.本テストは斉藤(2013)で開発された,測定力が保証された統計的信頼性の高い韓国語能力テストで,学習者の韓国語能力とタスク達成度との関係,学習者が困難な表現等を明らかにする上で効果的である.本テストを受験した学習者はみな国内の大学で韓国語を学習しており,第二外国語として,あるいは専攻言語として学習している.48問から構成されている本テストの受験者の多くが高い得点率を示し,中級またはそれ以上の語彙能力を有するものと考えられる.現時点ではまだ調査中であるため,詳細な結果は得られていないが,上位得点者でレベルの高い学習者といえども,あらたまった依頼場面において過不足なく情報を伝えるとともに適切な配慮表現を用いたメールライティングをこなすには困難が伴うことを示唆するものであった.本研究全体の成果としては,次のような点が挙げられる.韓国語の依頼メール文において使用されやすい語彙や表現,意味公式等が概ね明らかになり,計量的に分析することで出現頻度と共起しやすい語等も視覚的に示すことができた.また,日本語の同様の依頼メール文と比較することで,韓国語特有の表現が確認できた.そして,韓国語学習者が作成した依頼メール文からも学習者が誤りやすい表現が明らかになりつつある.本研究で得られたデータを補完することで今後の韓国語教育での活用も可能であると考えられる.
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Research Products
(1 results)