2021 Fiscal Year Annual Research Report
A study of the structure of power in the early modern period by the analysis of the Okuyuhitsu
Project/Area Number |
18K12497
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
荒木 裕行 東京大学, 史料編纂所, 准教授 (70431799)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 幕藩関係 / 近世日本 / 幕府 / 藩 / 奥右筆 / 幕府政治 |
Outline of Annual Research Achievements |
補助金申請時の計画や2019年度に行った学会報告(2019年度歴史学研究会大会近世史部会「政治交渉ルートからみる近世中後期の幕藩関係」での「幕藩間交渉における非制度的関係の位置づけ」)での成果にもとづいて、2019年度に弘前藩津軽家の史料である「弘前藩庁日記・国日記」(弘前市立弘前図書館所蔵)などの収集(デジタルカメラによる撮影)を行い、2020年度も同史料の収集を続ける予定であったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により、予定していた出張が実施できなかった。そのため2020年度には史料収集が実施できなかった。そこでCOVID-19の流行終結後に史料調査を実施することを計画し、2021年度まで研究期間を延長したが、2021年度もCOVID-19の流行が続いたため計画通りには研究が進められなかった。 しかし古書店から、奥右筆が作成に関わったと推測できる史料原本2点(「関東伺向御下志」・「駿田雑記」)を購入することができたため、計画を再度変更し、これら史料を購入し、内容の読解および研究を進めている。さらに苗木遠山資料館に幕藩関係・奥右筆を分析するのに適した史料(藩主自筆日記)が所蔵されていることが判明した為、同館に出張して調査および史料撮影を実施した。現在は、上記作業によって収集した史料の分析を行っている最中である。研究期間終了後にも分析を続け、研究論文として発表することを予定している。
|
-
[Book] 近世日記の世界2022
Author(s)
福田 千鶴、藤實 久美子
Total Pages
488
Publisher
ミネルヴァ書房
ISBN
978-4-623-09369-4