2021 Fiscal Year Annual Research Report
The Influence of Local Historiography in Early Modern East Asia and the Compilation of Chinese Local Gazetteer: A Clarification of the Compilation Process
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18K12528
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
小二田 章 早稲田大学, 文学学術院, 講師(任期付) (10706659)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 地方史誌 / 東アジア / 近世中国 / 地方志 / 編纂過程 / 社会 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、中国の宋代以降における「地方志」の編纂活動の社会的背景を検討するとともに、近世東アジア地域で同様の書物が共通して発生した原因と背景について考察を行い、「地方志」の他地域への影響関係を検討するものである。 本年度が延期された研究計画の最終年であるが、依然コロナウィルス感染症問題による研究阻害は厳しく、海外学会への参加・海外及び国内の史料調査は実行できなかった。そのため、延長された研究費の使用を目的のひとつ「英語誌への投稿」とその準備に集中的に振り当てることとして、Asia Major(台北:中央研究院歴史語言研究所)への投稿を目指した準備を行った。 台湾の英文雑誌に投稿するため、中国語の原稿を作成し、台湾の学術論文投稿サポート企業を探して、その翻訳・投稿前チェックを依頼することとし、その費用にて延長分助成の9割使用を目指した。その企業の選定に手間取り、助成期間のぎりぎりになって費用が確定する日程となった。また、海外渡航が厳しく、海外送金の手順が煩雑なため、大学に依頼しての送金とした。 しかし、2月末に発生したロシア軍のウクライナ侵攻とそれに伴う国際信用秩序の動揺によって、通貨レートの変動が発生し、日本円の台湾ドルに対するレートが下落したことで、手数料を含めた支払額が増大し、延長分助成を2万円ほど超過してしまった。 費用管理ルールとして「単一助成費目からの支出」が必要だったため、該「英語誌投稿」関連費用は本研究費から支出できず、さらに助成期間終了により、延長分助成のほぼ全額を返納せざるを得なかった。 本人の不覚のなせることとは言え、願わくは後人が同じ轍を踏まないように、ここに恥を忍んで記載させていただく。
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Research Products
(1 results)