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2022 Fiscal Year Annual Research Report

The Low Countries in the Habsburg Diplomacy during the reign of Charles V

Research Project

Project/Area Number 18K12543
Research InstitutionSetsunan University

Principal Investigator

加来 奈奈  摂南大学, 国際学部, 准教授 (20708341)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2023-03-31
Keywordsネーデルラント / ハプスブルク / ブルゴーニュ / 外交 / カール5世 / 平和 / マルグリット
Outline of Annual Research Achievements

本研究はカール5世期のハプスブルク家の外交をネーデルラント総督らを中心とするネーデルラントの中枢から考察することで、ハプスブルク外交におけるネーデルラントの意義を明らかにするとともに、16世紀の国際関係においてネーデルラントの中枢が果たした平和構築の一側面を浮き彫りにすることを目的としている。本年度は、最終目標に向けて、ハプスブルク支配下のネーデルラントの役割や使節の活動をまとめることに取り組んだ。まず、ハプスブルク家とフランスの関係におけるネーデルラントの役割を、フランス史の視点からも検討するため、関西フランス史研究会で報告し、フランス王国内での平和条約の批准の仕組み、使節の活動や受け入れ、そして、フランス王母との関係について議論を深めることができた。また、スペイン史学会でも報告の機会をもらい、ネーデルラント使節の活動に関して、スペインとのネットワークについても考察し、大使や女官の動きを通してトランスリージョナルなネットワークの在り方について検討した。さらに、近世・近代ヨーロッパの比較宮廷史研究会では、ネーデルラント外交の中枢である総督の宮廷についても、改めて考察できた。また、奈良女子大学の西洋史特殊講義では、ハプスブルク支配下のネーデルラントとその外交をテーマとして授業を行い、これまでの重要な書簡を読み直す中で、使節らを取り巻く環境や、心性についても見直すことができた。以上のことをもとに、ハプスブルク支配下のネーデルラントと、当時の外交におけるネーデルラントの重要性に関する単著をまとめることに取り組んでいる。また、丸善出版の『ハプスブルク事典』において、ブルゴーニュ公国の章に関わり、いくつかの項目を執筆できたことは、ハプスブルクにおけるネーデルラントの重要性を広く示すことができたと考える。

  • Research Products

    (5 results)

All 2023 2022

All Journal Article (1 results) Presentation (3 results) (of which Invited: 1 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 第188回定例研究会報告要旨・ハプスブルク支配下ネーデルラントから派遣される使節―1529年カンブレ平和条約における使節の特徴2022

    • Author(s)
      加来奈奈
    • Journal Title

      会報(スペイン史学会)

      Volume: 129 Pages: 4-5

  • [Presentation] 中近世ヨーロッパにおける女性君主の研究の活発化―16世紀のネーデルラントの女性総督の宮廷研究の可能性―2022

    • Author(s)
      加来奈奈
    • Organizer
      近世・近代ヨーロッパの比較宮廷史研究会
  • [Presentation] ハプスブルク支配下ネーデルラントから派遣される使節の役割―1529年カンブレ平和条約における使節の特徴-2022

    • Author(s)
      加来奈奈
    • Organizer
      スペイン史学会(第188回定例研究会)
    • Invited
  • [Presentation] イタリア戦争期における平和交渉の仲介者としてのネーデルラント使節 ―1529年カンブレ平和条約に関わる使節の役割とその特徴2022

    • Author(s)
      加来奈奈
    • Organizer
      関西フランス史研究会(193 回例会)
  • [Book] 『ハプスブルク事典』(担当部分:「「ブルゴーニュ」とハプスブルク」(pp.38-39)、「ネーデルラントの獲得」(pp.52-53)、「ネーデルラントの叛乱(オランダ独立戦争)」(pp.188-191))2023

    • Author(s)
      川成 洋、菊池 良生、佐竹 謙一、加来奈奈他(編集協力・分担執筆)
    • Total Pages
      826
    • Publisher
      丸善出版
    • ISBN
      9784621306819

URL: 

Published: 2023-12-25  

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