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2023 Fiscal Year Annual Research Report

Anthropological Study of Archive and Community: A Case of Holocaust Museum in Israel

Research Project

Project/Area Number 18K12596
Research InstitutionTokyo University of Science

Principal Investigator

宇田川 彩  東京理科大学, 教養教育研究院葛飾キャンパス教養部, 講師 (20814031)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2024-03-31
Keywords記憶 / ユダヤ / 博物館 / アーカイブ
Outline of Annual Research Achievements

「アーカイブと共同体の文化人類学的研究」においては、実際に人びとが資料とともに語ったり、資料を寄贈したり選別したりといった動態的なプロセスの中で現れてくるユダヤ共同体の史観やアイデンティティについて考察することを目的としている。本研究においては、前半にはイスラエルでの在外研究を行い、最終年度においてはディアスポラのユダヤ社会との比較を行うためにオーストラリアで調査を行った。オーストラリアは、これまでに報告者が研究をしてきたイスラエルやアルゼンチンと比較して、移住からの歴史が浅いところに特徴がある。今回の調査先であるシドニーおよびメルボルンのユダヤ博物館では、それぞれのアーキビストやキュレーターとのインタビューを通し、一貫した歴史観やアイデンティティがいまだ生まれておらず、教育や博物館展示によってまさに「オーストラリアのユダヤ性」が生じつつあるプロセスについて聴き取ることができた。また、複数のユダヤ人アーティストとのインタビューを通し、家族の歴史や政治的状況を解釈し、作品として昇華させること、またユダヤ人アーティストとしてのアイデンティティや困難さについても聴き取りができた。研究期間全体を通じて、複数のユダヤ関連の博物館とアーカイブを訪問・調査を行い、ユダヤ共同体が集団として歴史を語ること・表象することの多様なあり方を知ることができた。イスラエルにおいて重要視されるナショナルな記憶の表象と、ディアスポラ社会における現地社会に対する表象の仕方・アイデンティティ意識の違いについて考察が深まった。

  • Research Products

    (2 results)

All 2024

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Journal Article] ユダヤ博物館における展示と教育ーーオーストラリアの事例2024

    • Author(s)
      宇田川彩
    • Journal Title

      東京理科大学教養教育研究院紀要

      Volume: 4 Pages: -

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 中東から広がるユダヤ世界:南米とのネットワークを中心に2024

    • Author(s)
      宇田川彩
    • Organizer
      日本中東学会第40回年次大会 公開講演会 「マイノリティが照らし出す中東世界」
    • Invited

URL: 

Published: 2024-12-25  

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