2018 Fiscal Year Research-status Report
てんかんに起因する自動車運転死傷事故を防止するための効果的な方法の研究
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18K12662
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| Research Institution | Saga University |
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Principal Investigator |
内山 真由美 佐賀大学, 経済学部, 准教授 (10580128)
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| Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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| Keywords | てんかん / 自動車運転 / 道路交通法 / 自動車運転死傷行為処罰法 / 事故防止 / 刑事法 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、これまで刑事法学において研究されていない医療・福祉の領域の知見及び当事者の声を聴くことで、自動車事故を防止するための立法の在り方を提示することである。この目的を達成するため、研究の初年度である平成30年度は以下のことを行った。
4月に、公益社団法人日本てんかん協会へ入会した。日本てんかん協会は、てんかんのある人と家族がてんかんについて学びながら、暮らしやすい社会の実現を求めて活動する全国組織である。7月24日および25日に、日本てんかん協会が主催する第41回てんかん基礎講座（大阪会場）に参加し、てんかんについて正しい知識を得る機会を持つことができた。10月20日および21日に、日本てんかん協会が主催する第45回全国大会（福岡大会）に参加し、特に、てんかんのある人から学業上の困難や仕事上の困難などについて知ることができた。10月25日、26日、27日に、日本てんかん学会が主催する第52回日本てんかん学会学術集会（横浜）に参加した。
こうして、てんかんのある人のお話を直接伺うことにより、てんかんを知る人がいまだ少ないこと、てんかんのある人への関わり方が知られていないことなどに、気づくことができた。
また、てんかんと関わる医師がてんかんにどのように向き合っているのか、その実際について知ることができた。
特に、第52回日本てんかん学会学術集会において、てんかんと自動車運転に関するシンポジウムがなされたことは、日本てんかん学会においてもこのテーマは重大な関心事であるということである。シンポジウムにおいててんかん専門医のお話しを伺うことで、法の適用の実際を垣間見ることもできた。
そして、11月10日に日本障害法学会主催の第3回大会（神奈川大学）に参加し、法学のさまざまな領域で障害法が議論されはじめているということから、障害法学の観点から刑事法学を検討する必要性を再認識した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前記のとおり、研究初年度である平成30年度は、公益社団法人日本てんかん協会へ入会した。日本てんかん協会が主催する第41回てんかん基礎講座（大阪会場）に参加した。日本てんかん協会が主催する第45回全国大会（福岡大会）に参加した。日本てんかん学会が主催する第52回日本てんかん学会学術集会（横浜）に参加した。これらにより、てんかんについて基礎的及び専門的な知識の修得に励むとともに、てんかんのある人と家族のお話を伺うことができている。
また、てんかんに関する専門的な書籍と論稿を収集し、これらからもてんかんについて学んでいる。そして、自動車運転によって死傷事故を引き起こした加害者に対して近年進められた厳罰化に関する刑事法研究者、医師等による論稿を収集しているところである。
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| Strategy for Future Research Activity |
次年度も、研究の目的を達成するために以下の活動を推進する。
引き続き公益社団法人日本てんかん協会の会員となり、協会が発行している情報誌「月刊 波」を購読する。7月に、日本てんかん協会が主催する第42回てんかん基礎講座（大阪会場）に参加する。10月に、日本てんかん協会が主催する第46回全国大会（三重大会）に参加する。11月に、日本てんかん学会が主催する第53回日本てんかん学会学術集会（神戸）に参加する。これらにより、てんかんのある人、家族、医療従事者と実際にお話しし、てんかんについて理解を深める。
また、てんかんに関する論稿及び自動車運転死傷事故に関する刑事法学者や医療従事者の論稿を引き続き収集し、法学と医学における問題意識の差異などを明らかにする。
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| Causes of Carryover |
当初購入を予定していた書籍の発注が遅れて、年度内に購入することができなかった。翌年度に購入する予定である。
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Research Products
(1 results)
