2019 Fiscal Year Research-status Report
有権解釈機関としての外務省国際法局に関する政治学的研究
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18K12714
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
小森 雄太 明治大学, 研究・知財戦略機構, 研究推進員 (70584423)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 外務省国際法局 / 語学研修 / スクール / 政軍関係 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度は前年度に実施した調査研究の成果を踏まえ、国際関係と政軍関係の結節点である外政機構の実態を考察することを目指し、調査研究を実施した。我が国を含む先進国の政軍関係(civil-military relations)の重要な要素である外交・安全保障が国際関係の影響を受けることは自明であるが、その影響の度合いは十分に解明されてこなかった。一方、さまざまな政策の国際化が進展し、我が国を含む各国の中央省庁が独自に国際部門を設置しているが、外務省に代表される外交を専管する省庁が依然として存在し続けていることも無視できない。そのため、今年度は外交と内政の結節点としての外政機構の実態解明を通じて、その構造を明らかにすることに取り組んだ。 その結果、外務省国際法局長歴任者の過半が欧米諸国での留学経験を有しており、戦後に限ると約半数が外務事務次官を歴任したこと、換言すると外政機構の運用に大きな影響を与えていたことを明らかにした。併せて、これまでの基礎調査の成果および関連諸分野に関する調査研究の成果について、別紙記載の国内外の学会・研究会等において研究報告を実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和元年度の調査研究の成果は、令和2年度以降の調査研究を大きく発展させることが期待されるものであり、当初計画のスケジュールとは前後するものの、全体としては概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度以降の研究の推進方策について、引き続き当初計画に従い、作業に取り組むとともに、必要に応じて新たな研究課題を設定するなどして、本研究の目的達成を図る。 なお、令和元年度は第4四半期(令和2年1月~3月)に米国議会図書館(Library of Congress)および米国国立公文書記録管理局(National Archives and Records Administration)において、諸外国における国際法担当部局による外交・安全保障政策の形成過程に関する史資料の収集・分析を行うことを予定していたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、渡航困難となったため、令和2年度に実施する方向で調整を進めている。
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Causes of Carryover |
令和元年度は、前記(研究実績の概要)の通りの調査研究を実施したが、本研究に関連する国内での史資料の収集を優先させた結果、申請段階で予定していた研究協力者や同分野の研究者とのミーティングや外交・安全保障に関する研究が盛んな海外で開催される研究会への参加を当初想定程度実施しなかったため、次年度使用額が生じた。しかし、他の作業は当初の想定以上に進捗しており、全般的には本研究は順調に遂行されていると考える。 令和2年度以降については、上記ミーティングや意見交換を実施するのみならず、他の研究や研究成果の発表などを積極的に実施し、申請段階での研究計画を達成しつつ、かつ本研究の目的を達成するよう精力的に研究を遂行したいと考えている。
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Research Products
(4 results)