2019 Fiscal Year Research-status Report
リスク規制における政治と行政:比較政策分析の視点から
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18K12719
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
早川 有紀 関西学院大学, 法学部, 准教授 (20775853)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 公共政策 / 政治 / 行政 / 規制 / リスク / 安全 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日本における環境や健康に関するリスク規制を政策領域横断的に比較分析することで、規制内容に影響を与える要因を多角的に分析することである。本研究ではこれまでの研究に基づき、リスク規制の内容に違いが生じる要因について、政治制度が規制主体に与える権限によって生じるものと考えることに加え、リスク規制に対する社会的関心が高いかそうでないかによって、規制主体の権限行使の態様も変化すると考える。このため、社会的関心の高低にも着目することより、規制内容に違いが生じるメカニズムを明らかにすることを目指す。 2019年度は、研究活動を中断していたため、本来実施する予定であった事例分析や、理論に関するさらなる検討を進めることができなかった。一方、これまで取り組んできた内容について一部を公表することができた。執政制度に関する検討を行うことや地方政府における地方創生を中心とした政策形成やその手段について分析を進めたものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019年4月から2020年3月末まで研究活動を中断したため、計画は遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、2019年度実施予定であった事例分析について、政府関係の一次資料の収集にあたること、関係者に対するインタビューを実施すること、さらに事例分析と並行して理論についての精緻化に努める。内容がある程度まとまり次第、論文として公表する準備を行う。その過程では、研究会報告や学会報告を行うことでフィードバックを得る予定である。
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Causes of Carryover |
2019年4月から2020年3月末まで研究活動を中断していたため、次年度使用が生じた。使用できなかった額は次年度の研究費用に充てる。
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