2022 Fiscal Year Research-status Report
リスク規制における政治と行政:比較政策分析の視点から
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18K12719
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
早川 有紀 関西学院大学, 法学部, 准教授 (20775853)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | リスク管理 / 規制政策 / 規制行政 / 政策形成 / 政治制度 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は本研究テーマについて、理論研究を進めると同時に、事例分析にも同時に取り組んだ。特に、アメリカの食品安全政策におけるリスク管理ついて危機管理とリスク管理の観点から、法律の見直しデータと問題に対する社会的関心に関するデータを用いて、危機時と平時において規制改革がどのように進展し、また規制が見直されるのかについて分析を行った。リスク管理の導入や見直しに関する類型化を示したうえで、それぞれのパターンについて事例分析を行った。その結果、危機にも規制見直しについて一定の役割が認められたものの、平時に規制を管轄する規制機関が規制の見直しについて重要な役割を果たしていることが明らかになった。 また、これまで取り組んできた太陽光パネル規制のカリフォルニア州における見直しについては、過去に取り組んだEUと比較する形で分析結果を公表し、今後、日本を含むアジア諸国でどのような点を検討する必要があるかという点を示した。 法律データを更に分析する必要があることから、データの分析手法について学ぶと同時に、組織に関する分析可能なデータの収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまでリスク管理の見直しについて分析した内容は、比較政治学会で報告を行い、討論者や他の参加者と議論することで意義や課題について考えを深めることができた。また、この内容については論文として公表に向けた準備を進めている。また、太陽電池モジュールのリサイクルの規制については、分析をまとめて論文として公表することができた。 また、法律データをさらに分析するための準備を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は延長したため、最終年度にあたる。これまで得られた知見が他の事例に対して適応できるかどうかについて、データや他の事例について分析する予定である。 また、これまで得られた内容についての発表、公表に向けた準備を進めていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウィルスの影響により、アメリカでの研究開始時期が1年遅れた。それに伴って、全体的に研究計画が遅れている。次年度が最終年度にあたるため、国際学会報告、英文での論文執筆等に伴う支出を行う予定である。
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