2018 Fiscal Year Research-status Report
近代日本の産業化過程における山林負荷にかんする研究
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18K12827
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
山口 明日香 名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 准教授 (60733144)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 産業化 / 山林負荷 / 森林資源 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、近代日本の産業化の過程で生じた山林負荷を産業別に推定するとともに、その差異をもたらした要因を解明することである。具体的内容は、①木材消費量の他に新たに面積(伐採ー植林)、原単位(木材消費量/財・サービス生産量)を山林負荷の評価軸に加え、産業別の山林負荷を測定すること、②植林・木材節約・輸出入など木材市場の変化に対する木材供給者・需要者・政府の対応を考察すること、の2つで構成されている。 平成30年度は、①に関する資料収集とデータの入力・分析を中心に行なった。デジタル資料を積極的に利用しつつ、東京大学経済学部図書室や慶應義塾図書館などで資料収集を行い、燃材(薪・木炭)と用材(建築・土木用材やその他産業用材など)別の伐採面積、用材の樹種別伐採面積と樹種別植林面積、産業別の樹種別消費量、産業別の原単位の変化などを求め、それらをもとに産業別の山林負荷を推定した。その結果、従来の木材消費量に基づく山林負荷とは異なる結果が導き出されつつある。すなわち、用材利用による山林負荷は従来の結果より高くなり、また用材のうちインフラ整備やエネルギー供給(鉄道枕木・電柱・炭鉱の坑木・パルプ用材など)に利用されていた木材が、従来の結果とは逆に建築用材以上に山林負荷を与えていた可能性が高いことがわかってきた。次年度は、今年度十分に収集できなかった①および②に関する資料を収集しながら、分析を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
産休復帰直後で、資料収集が予定通りに行えなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度に実施できなかった資料収集を行うとともに、現在進めている分析の結果を学会・研究会にて発表し、論文としてまとめる。
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Causes of Carryover |
予定していた資料収集を行うことができなかったため。
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