2021 Fiscal Year Annual Research Report
The Relationship between Organizational Survival and Organizational Routine
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18K12833
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Research Institution | Fukushima University |
Principal Investigator |
野口 寛樹 福島大学, 経済経営学類, 准教授 (70735951)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 非営利組織 / 高齢者 / 組織ルーチン / 組織存続 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度は,交付期間の研究成果のまとめを行った。 まず,先行研究からみた本研究の位置づけの検討,具体的には,計量書誌学的レビューを志向した文献調査を行った。この分野を専門に扱うジャーナル3誌,Nonprofit and Voluntary Sector Quarterly,Voluntas,Nonprofit Management and Leadershipを対象とし,その3誌を中心とした先行研究の比較・検討を行うことで非営利組織研究に関わる言説空間の可視化を行った。その結果,非営利組織研究における経営学的見地からの言説は,組織理論と組織間関係のグループ(主に制度論と資源依存論)からの分析が主流であることがわかり,今後の組織存続に関わる組織ルーチンという分析視角の重要性を指摘することができた。 続いて非営利組織における資源蓄積についての検討に基づき,どのような組織成員を参加させていくのか,またその組織の活動(サービス提供内容)を考える中で,高齢者活用の現場から,(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構の研究成果(1998年~2015年の418件),また内閣府のエイジレス・ライフ実践事例(2000年~2021年の2304件)からその高齢者を活用する中での活動に関して,その報告書からテキストマイニングを行い,組織においてどのような活動が行われているのかについて検討を行った。 特に(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構の研究成果では「機器」,「支援」,「開発」という言葉が共起しており(また,(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構による2006年~2014年の独自分析では職務再設計に関する記述が136件あり,他3分類,健康管理16件,人事・賃金47件,能力開発41件と比べかなり多くなっている),人工物を介した高齢者活用の例が発見できた。
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Research Products
(1 results)