2018 Fiscal Year Research-status Report
ミックスド・メソッド・アプローチによる産官学連携と地域クラスター形成に関する研究
Project/Area Number |
18K12839
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
鈴木 信貴 長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (70572832)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 経営学 / 経営戦略論 / 技術経営論 / 産官学連携 / ミックスド・メソッド・アプローチ / 地域クラスター |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ミックスド・メソッド・アプローチにより、地域における産官学連携活動とクラスター(産業集積)のメカニズムを分析・解明することである。 平成30年度は、産官学連携、産業集積、ミックスド・メソッド・アプローチの理論研究、文献レビューを実施するとともに、7地域での調査を実施した。具体的に調査した地域は、新潟県の新潟市(農業・機械)、長岡市(機械・エレクトロニクス)、三条市・燕市(金属製品製造・加工業)の他、福島県会津若松市(IT)、愛知県大口町(機械)、福岡県北九州市(機械・エレクトロニクス)、鹿児島県鹿児島市・霧島市(農業・バイオ・機械)の7地域である。( )内は、各地域で主に調査対象とした産業である。 各地域の調査では、まず、関連資料の収集・分析を行い、次に現地を訪れ、大学、大学発ベンチャー、企業、行政機関、金融機関等を訪問し、インタビュー調査、フィールド調査、統計データの収集を実施した。各地域の調査では、産官学連携活動、起業、産業集積に関してだけでなく利益相反、知的財産等の制度面の調査も行った。これらの調査と並行して、ミックスド・メソッド・アプローチや地理情報システムソフトウェアのワークショップに参加したり、JIMTOF(日本国際工作機械見本市)などの展示会に参加し関係者と意見交換を実施することでミックスド・メソッド・アプローチや産官学連携活動に関する知見を深めた。研究活動による一部の成果については研究としてまとめ、学会発表、論文投稿を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
理論研究や文献レビューを進めるともにに、研究初年度に予定していた以上にフィールド調査の開拓が進み、実際の調査も実施することができた。また、各調査では地域の現場に根差した調査を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き理論研究や文献レビューを進めながら、平成30年度の調査結果をベースとして、追加調査、新たな地域での調査を行い、地域における産官学連携活動とクラスターのメカニズムの分析・解明をさらに進める予定である。
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Causes of Carryover |
平成30年度に統計分析ソフトウェアなど各種ソフトウェアの更新を行う予定であったが、翌年度に更新した方が最新のバージョンアップに対応することが分かったため、更新を延期した。令和元年度に各種ソフトウェアの更新を行う予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Book] “The Nature of Surviving Japanese Factories in the Global Competition:An Empirical Analysis of Electrical and Electronics Factories",In Takahiro Fujimoto,Fumihiko Ikuine(Eds.), Industrial Competitiveness and Design Evolution.2018
Author(s)
Fukuzawa,M.,Inamizu,N.,Shintaku,J.,Yokozawa,K.,Suzuki,N.
Total Pages
26
Publisher
Springer