2021 Fiscal Year Research-status Report
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18K12840
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
高島 健太郎 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 講師 (90805566)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 自発的行動 / 内発的動機付け |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,自発性の高い従業員がしばしば日常生活と未分離の認識で行う業務上規定されない活動を自発的非正規行動と定義し,その程度の量的把握と人間関係要因との関係を明らかにすることを目的に掲げている.本年度は,研究代表者が所属する研究室のメンバを対象に以前取得したデータの整形と,探索的な分析を行った.様々な分析を行うために,データの可視化ツールについても開発・整備を行った.また,データ取得について,経験サンプリング法を安定的に実施するための基盤の検証を行った.実験時に被験者に渡す端末が正常に動作しないことがあったことから,安定動作するアプリケーションと端末の絞り込みを行った.また,コロナ禍を受けてのワークスタイルの変化から,自発的非正規行動への認識と意欲が大きく変化していると考え,この変化に関して,国内外のオフィス・ワークスタイル研究者との議論を行った.具体的には,勤務形態,オフィスデザイン,ITツール,勤務者の心理状態,キャリア観の変化について議論した.また,オフィスデザイン業の実務家とも定期的に打ち合わせの場を設け,勤務形態の変化と,新しく生じるようになった勤務上の課題について,議論を行った.New Way of Workという場所と時間の自由度が高い働き方への期待が高まっていることが明らかになり,自発的非正規行動との関連を検討する必要性が示唆された.未確定であるが今後の実験の実施可能性についても検討した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
取得データが申請時の想定より小規模なものになった.また,コロナ禍によるワークスタイル観の変化により,研究の前提について議論をする必要が生じた.また,予定していた旅費等の予算を使う機会がないため,次年度にて有効利用したく,対面打ち合わせの予定を延期せざるを得なかった.
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き,取得したデータ分析と考察を進めるとともに,コロナの状況に配慮しつつ有識者との打ち合わせを進める.また,コロナ禍前後での従業員行動の変化についても調査を進める.
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Causes of Carryover |
コロナ禍の影響により,有識者との意見交換のために計上した出張がキャンセルとなり,予算を使用することができなかったため,次年度に出張および成果発表のための予算に回したいと考えている.
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