2020 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of procedure to form Collective technological frame for connected innovation
Project/Area Number |
18K12858
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
深見 嘉明 慶應義塾大学, 政策・メディア研究科(藤沢), 特任准教授 (70599993)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | コミュニティ支援 / マルチステークホルダー / 技術ハイジャッキング / 多面市場対応 / 実装主義 / Society5.0 / データ流通 / ジオデータ |
Outline of Annual Research Achievements |
COVID-19流行により現地に赴いての調査、ならびに国際学会の現地参加が困難な状況であったものの、国内におけるフィールドワーク、調査調査分析内容の統合分析を実施し、査読付英文雑誌採録、国際学会発表、社会実装事業に対する貢献などを行うことができた。具体的には、各領域ごとに以下のような活動並びに成果を挙げている。 1) W3C独立法人化の試みにおける競合する他標準化団体の制度との比較分析: COVID-19流行はW3Cにおける独立法人化の動きにも影響を及ぼし、作業の遅延が生じている。ただし、その分議論がじっくり行われることとなり、分析を進められた。他の標準化団体については、IEEE、ISOといった団体における活動に関する分析を実施することができた。 2) 地理空間情報の標準化動向分析: 国土地理院がFOSS4Gコミュニティや国連において展開する活動については、やはりCOVID-19流行の影響を受けて分析に支障が生じたものの、COVID-19の感染者宿泊療養者管理やワイン用ぶどう生産圃場におけるジオデータ活用などの事例を取材することができ、よりユースケースに寄った視点での分析を進めることができた。 3) 兵庫県丹波市の地域包括ケアシステム: COVID-19流行の影響を受け、機能追加や利用の広がりについて取材が不可能であったが、同システムをCOVID-19ワクチン接種にも活用することとなり、対応についての分析を進めることができた。 4) 一般社団法人データ流通推進協議会や一般社団法人インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブにおけるユースケース並びに仕様開発: 前者はIEEE Data Trading System活動ならびに、ISOにおけるSociety 5.0の標準化活動の分析を進めた。後者は実証実験取材はできなかったが、関係各社の動向を分析することができた。
|