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2023 Fiscal Year Annual Research Report

Research about Public sector audit : Analysis of archived UKAC audit reports

Research Project

Project/Area Number 18K12907
Research InstitutionAichi Institute of Technology

Principal Investigator

丸山 恭司  愛知工業大学, 経営学部, 教授 (20779798)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2024-03-31
Keywords公監査 / 行政監査 / 公会計
Outline of Annual Research Achievements

科研費を活用し、英国と我が国の地方自治体の監査報告書をテキストマイニングなどの自然言語処理の方法を用いて分析した。この比較分析から、各国の文化的及び制度的枠組みに根ざした報告書の構造、用語使用の頻度、テーマパターンの顕著な違いが明らかになった。
英国の監査報告書は透明性を重視した詳細なナラティブ形式で記述されている。つまり、物語のように情報を順序立てて説明し、問題点が具体的に述べられている。この形式により、問題が発生した背景や事象の流れ、影響に至るまでの詳細がストーリーとして展開され、読者は報告されている内容の背後にある状況や理由をより深く理解しやすくなる。
わが国の監査委員監査の監査結果については、内部統制評価報告書も含めて分析対象として考察を進めてきた。英国の監査結果とは対照的にわが国の監査委員監査の報告書は箇条書きや表形式を用い、表面的には理解しやすいものの、問題の重大さが伝わりにくく、自治体間での情報の一貫性が欠けており、分析を困難にしていることを再確認した。
本研究から得られた知見に基づき、我が国の地方自治体の監査報告の質を向上させるためには、英国の詳細なナラティブ形式の一部を取り入れることが効果的であると判断する。この改善により、監査報告の透明性と理解のしやすさが向上し、公共ガバナンスの信頼性を強化するものと見込まれる。
研究成果を地方自治体の監査委員や事務局書記向けの研修や講演を通じて共有し、国際的なベストプラクティスを参考に我が国の監査委員監査の監査結果の公表のあり方についての視点を提供している。さらに、監査報告書の形式を標準化し、全体としての監査の質を向上させることへの応用可能性がある。本研究での学術的な成果を地方自治体の実務に還元することで、我が国の公共セクターの監査の有効性と信頼性を向上させることが期待される。

  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 自治体の内部統制における重大な不備 内部統制報告書からの分析2023

    • Author(s)
      丸山恭司
    • Organizer
      国際公会計学会中部部会

URL: 

Published: 2024-12-25  

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