2020 Fiscal Year Research-status Report
The role of accounting in strategic management and organizational changes through implementing management plans.
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18K12913
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| Research Institution | Fukuoka University |
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Principal Investigator |
篠原 巨司馬 福岡大学, 商学部, 准教授 (90580168)
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2018-04-01 – 2022-03-31
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| Keywords | 戦略化 / 製品開発プロセス / 組織学習 / 会計 / 管理会計教育 / 会計コミュニケーション / 戦略計画 / ゲームメーカー |
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| Outline of Annual Research Achievements |
3年目に当たる令和２年度の研究実績は主に3点である。
1点目は、これまで調査を行ってきた株式会社小松製作所の研究結果を書籍『コマツのダントツ経営 S V M管理と管理会計改革』中央経済社の中の一本として公表した。タイトルは「ビジネスモデルの変化と管理会計」(pp. 171-198)としてビジネスモデルが変化する中で、必要とされる管理会計情報が変化してきた事実を示し、理論化を目指したものである。
2点目は２年にロンドンのローハンプトン大学において開催されたマネジメントコントロール学会・ヨーロッパ会計変化研究 ネットワークの共同国際学会(http://www.managementcontrolassociation.ac.uk/conference-2019/)で報告したものをブラッシュアップしディスカッションペーパーとして公表した。タイトルはEnhancing organizational learning by accounting communication in strategizing: a case from a Japanese SME under life-long employment であり、管理会計の周辺にある組織の学習プロセスに注目をしたものである。
3点目は2019年度に発表した文献レビュー「ゲーム産業における経営研究の課題と展望」及び継続的に実施しているインタビュー調査を元に、ゲーム業界における製品企画・マネジメント人材を要する教育プログラムの一部としてオンライン講座をスクー社と共同で開発した。全10回の講座でゲーム産業で活躍する経営者をゲストに招きオンラインでの講義・ワークショップを実施した(https://schoo.jp/class/7274#outline)。これを通して研究成果の社会への還元しつつ、今後のリサーチサイトの確保のための礎とした。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定通り、論文の公表はできたが、学会での報告は新型コロナウィルスの感染拡大により、実施することができなかった。また、インタビューはオンラインで実施することもできているが、実地調査が必要な部分については移動がままならず、必要な回数を実施できていない。今後も機会を探っているが、場合によっては実地調査に変わる調査に切り替えてデータの確保をしていく必要がある。
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| Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、2020年度までで遅れているデータの取得について引き続き実施していく。オンラインでのインタビューについては知見も蓄積してきたため、更なるデータの蓄積を目指す。また、実地調査についても感染状況が落ち着いたタイミングで集中して実施する。
また当初の予定では最終年度には書籍の出版を目指すとしていた。これまでの研究成果をまとめつつ書籍の執筆も進めていく。場合によってはこれまで得られたデータのみで分析することで研究の進展を目指すことも選択肢の一つとする。
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| Causes of Carryover |
2020年度は学会報告のための参加にかかる旅費・参加費の支出が新型コロナ感染症の蔓延により参加できなかった。また、インタビューに関しても対面での実施ができず旅費の支出ができなかった。今年度はコロナウィルスの感染状況次第だが、たまっているインタビューに取り組む。また、オンラインでのインタビューも可能になってきたので、記録の質を向上するためにオンラインインタビュー専用の機材を新たに購入するために使用する予定である。
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