2020 Fiscal Year Research-status Report
日中における高齢者サービスの現状と課題―医療と連携した在宅養老・介護を中心に―
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18K12923
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
聶 海松 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 講師 (10626716)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 新型コロナウイルス / 高齢化対策 / 日本 / 中国 / 高齢者 / 生活満足度 / 都市部と農村部 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、新型コロナウイルスで海外出張など自粛しなければならない状況の中で、現場まで足を運んでの実地調査ができなかったものの、オンラインにて国内外の専門家と学術交流を行い情報収集し、これまでの日中における研究調査データの分析を行った。
持続可能な社会システム構築の実現に向けて、在宅養老を基盤としている日中の両国において、高齢者のニーズおよび地域ごとの特性に応じて、医療と養老を連携するサービスの提供体制を構築するため、本研究では、日中における医療と養老を連携した高齢者介護サービスの需要実態と課題を明らかにした。さらに政策動向の適合性を検証することにより、日本の経験を参考として中国の国情に適合する高齢者支援のための社会サービス体系の在り方の提言を準備した。
また、本課題の研究成果として、今年度は、国際学会発表1回、日本国内学会発表2回、さらに論文発表について、日本国内学会雑誌1本(「中国における高齢化対策の現状と課題」)、中国雑誌論文2本(「日本における地域包括ケアシステムの発展と改革」、「人口高齢化が日本のサービス産業に与える影響分析」)、国際論文集1本(「COVID-19における日本の社会保障システムの対応」)の計4本の成果を挙げ、国内外に発信してきた。2人の指導学生が本研究課題に関して「中国農村部と都市部における高齢者の生活満足度及び影響要因に関する比較研究」などについて学会発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルスの影響で現場まで足を運べなかったものの、オンラインにて国内外の専門家と学術交流を行い、情報収集することができ、また、これまで蓄積した調査データの統計分析を行った。これらの研究成果を国内・国際学会の発表や論文を通して世界学界に発信した。 以上の理由で、おおむね順調に進展していると確信した。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスで海外出張など自粛しなければならない状況の中で、今後これまでの研究調査のデータの分析を行い、その成果について国内外に発信していきたい。 また、コロナの情勢の好転によって、引き続き本課題の日中の実態調査を行い、国内外学会に参加する予定。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響で、実態調査ができなかったため、使用予定額だった分を次年度にまわした。
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Research Products
(8 results)