2021 Fiscal Year Annual Research Report
A study of the withdrawal from self-employment and the careers after self-employment focusing on family structure, gender and labor market
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18K12927
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
平尾 一朗 大阪大学, 人間科学研究科, 特任助教 (90740217)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 自営業 / 家族従業 / 非正規雇用 / 家族構造 / 社会階層 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は最終年度であるため、これまでに行ってきた自営業からの退出メカニズム、自営業からの退出後のキャリアの研究を総合するとともに、とくに、自営業における家族従業への参入メカニズムの解明の研究と大型店舗が小売自営業の安定性に与える影響の把握のための基礎的な研究を行った。前者の自営業における家族従業への参入メカニズムの解明について、近代型家父長制が自営業者のジェンダーを通じて、家族成員の家族従業への参入に与える影響についての解釈を深め、また、労働市場の状況が家族成員のジェンダーにより異なる影響の与え方についての議論を進め、報告書を執筆し、論文の執筆を進めた。後者の大型店舗が小売自営業の安定性に与える影響についての把握は、特に小売自営業からの退出メカニズムにおいて大型店舗の増加がそのメカニズムに重要な影響を与えているとの予測をもとに、地理的な情報の把握が不可欠であると考え、標本調査ではなく全数調査を用いて研究を進めた。具体的には、「国勢調査」(昭和55年, 60年, 平成2年, 7年, 12年, 17年, 22年, 27年)と「大型小売店データ・ポイントデータ」を用いて、可視化された地理空間データをもとに記述統計的な分析を進め仮説構築を行った。例えば、大型店舗の近隣においては小売自営業率が時代を経るごとに低下するという仮説である。そのような仮説を節約的な時空間統計モデルを用いて検証することを目指して基礎的な研究を行った。
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Research Products
(1 results)