2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of an effectiveness model in supporting the transition to community life for persons with intellectual disabilities
Project/Area Number |
18K12974
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Research Institution | Japan College of Social Work |
Principal Investigator |
新藤 健太 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 講師 (00752205)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 知的障害者 / 地域生活移行 / 効果モデル / プログラム評価 / CD-TEP法 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は「第Ⅳステージ:全国事業所調査の実施」及び「第Ⅴステージ:効果的なプログラムの提案モデルの構築」に取組んだ。 具体的には,全国1,607か所の障害者支援施設(知的障害者の入所施設)を対象に質問紙調査を実施し,632か所の施設から回答を得た(回収率39.3%)。調査項目は,施設(法人)の概要,施設の利用者(入所者)の状況,施設における地域生活移行の状況,効果的な地域生活移行支援(以下,効果モデル)に関する取組状況(フィデリティ尺度)であった。 まずは,それぞれの設問に対して記述統計を算出した後,地域生活移行の状況(アウトカム)と効果モデルのフィデリティ尺度得点(プロセス)の関係について統計分析を行った。その結果,効果モデルの取組み状況(フィデリティ尺度得点)と地域生活移行率等(アウトカム)は正の相関関係にあり,効果モデルに近い取組みを行っている施設ほど,利用者(入所者)の地域生活移行状況が進んでいるかもしれないことを明らかにした。 これらの分析結果をもとに,効果モデルの実施マニュアルを作成した。実施マニュアルには①効果モデルのインパクト理論,②効果モデルのプロセス理論(サービス李王計画・組織計画),③効果モデルの効果的援助要素,④効果モデルの評価ツール(アウトカム指標・フィデリティ尺度)が収納されている。 こうして作成された実施マニュアルは調査に協力いただいた障害者支援施設(知的障害者の入所施設)に送付し,また必要に応じて研究結果のフィードバックを行った。
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