2023 Fiscal Year Annual Research Report
Comprehensive research on building support for people with intellectual disabilities who have dementia symptoms to enable to continue living in the community
Project/Area Number |
18K12978
|
Research Institution | Musashino University |
Principal Investigator |
木下 大生 武蔵野大学, 人間科学部, 教授 (20559140)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 知的障害 / 認知症 / 支援 / 支援課題 |
Outline of Annual Research Achievements |
知的障害で認知症がある人の支援のあり方と課題について、これまでの調査結果をもとに、茨城県立あすなろの郷にて、月1回、知的障害で認知症の人の支援のあり方について、研修を行い、そのフィードバックをもらった。 また、知的障害がある人が地域で生活する際のQOLの測定指標を構築するため、先行研究のレビューを行った。その結果、イギリスで開発され実用化されているASCOTの日本語版があることがわかった。しかし、知的障害者用のASCOTは原版でも開発途中であったため、ASCOT日本語Easy Read版の作成は、今回は着手できなかった。知的障害者の地域生活においては、課題として、「地域社会では医療ニーズが十分に満たされないことによる健康や福祉への悪影響」、「家族の介護負担」、「地域で受けられるサービスや支援を行うスタッフのパフォーマンス等にばらつきがある」等があげられていた。 支援者に対する、知的障害者の認知症に関する疑問等についての質問紙調査では、知的障碍者の認知症の診断基準や方法、薬物治療について、予防方法、進行を遅らせる方法、高齢領域と障害領域の制度について、認知症症状出現後の具体的な支援方法について、が主な疑問であった。この調査から、知的障害がある人の認知症についての理解の浸透はまだ十分ではないことが明らかになった。そこで、今後は知的障害で認知症の人の支援に関する研修制度を構築し、展開することが、その知識や支援方法の普及につながると考えられた。
|
-
-
-
-
-
[Presentation] SDGsにおける人権問題への対応の検証と社会福祉学の挑戦2023
Author(s)
シンポジスト, 南野奈津子(東洋大学), Vince岡田(Hawaii, Pacific University), 藤田孝典(NPO法人ほっとプラス理事,聖学院大学), 児島亜紀子(大阪公立大学), コメンテーター, 斎藤幸平(東京大学), コーディネーター, 木下大生(武蔵野大学)
Organizer
日本社会福祉学会第71回秋季大会
-
-