2018 Fiscal Year Annual Research Report
association between social capital in the residential community and cognitive function in older individuals people
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18K12988
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
加賀田 聡子 (藤原) 千葉大学, 予防医学センター, 特任研究員 (60632429)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ソーシャル・キャピタル / 認知機能 / 地域在住高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
認知症高齢者は増加の一途を辿り、認知症発症に影響を与える要因を解明することは重要である。認知症発症に影響する要因には、加齢や家族歴などの遺伝的要因、糖尿病や高血圧などの生物学的要因、学歴や所得、社会参加といった社会環境要因がある。社会環境要因として注目を集めている、地域住民への信頼感やネットワークなどの関係性の豊かさといったソーシャル・キャピタルは、健康に良い影響を与えることが示唆されている。ソーシャル・キャピタルが高い高齢者ほど、認知機能低下の予防効果が大きいことが報告されているが、ソーシャル・キャピタルが豊かな地域に暮らす高齢者の認知機能低下について、日本の多くの地域を対象とした大規模な縦断追跡調査をした研究はきわめて少ない。本研究では、要介護認定を受けていない65歳以上の高齢者を対象に行われた大規模縦断データを用いて、個人の要因を考慮してもソーシャル・キャピタルの豊かな地域に暮らす高齢者の認知機能が低いのかを明らかにすることを目的とする。平成30年度は、高齢者のソーシャル・キャピタルと認知症機能に関する国内外の文献レビューを行った。また、日本老年学的評価研究(Japan Gerontological Evaluation Study,JAGES)プロジェクトによって収集された約10万人のデータを整備し、分析用のデータセットを構築した。さらに、個人の変数と地域の変数について記述統計量を算出し、地域のソーシャル・キャピタルと認知機能との関連性を検討するために予備的分析を行った。
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Research Products
(4 results)