2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the scale and intervention to recognize positive feelings about caregiving for people with dementia
Project/Area Number |
18K12990
|
Research Institution | Tokyo Dementia Care Research and Training Center |
Principal Investigator |
藤生 大我 社会福祉法人浴風会認知症介護研究・研修東京センター, その他部局等, その他 (90812115)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | 認知症 / 介護者 / ポジティブ心理学 / 介護肯定感 / 介護負担感 / ポジティブ日記 / BPSD / 抑うつ |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、認知症を有する人の家族介護者がポジティブ日記をつけることの効果検証と各研究成果の論文投稿を中心に実施した。 認知症を有する人の家族介護者をポジティブ日記群(その日にあった良いこと3つとその理由および褒める言葉を記載する日記を書く群)と一言日記群(その日の朝、昼、晩の食事を書く群)に無作為に振り分けて、4週間実施した結果、ポジティブ日記群で、特に抑うつに効果がある可能性が示された。具体的な研究成果については、英文雑誌に投稿中である。また、認知症介護肯定感尺度21項目版の開発についても英文雑誌に投稿中である。 ポジティブ日記は、藤生大我研究室(https://taigafuju.wixsite.com/positive-lab/positivediary)で公開済である。認知症介護肯定感尺度21項目版は、DCnet(https://www.dcnet.gr.jp/support/bpsd/material/4_scale21.php)および認知症の方の行動・心理症状(BPSD)を包括的に予防・治療するための指針(https://www.bpsd-web.com/html/document2-05.html#contents)で公開済である。 上記の通り、研究成果は英文雑誌に投稿中であり、成果物自体の公開は完了した。最終的には、研究成果がacceptとなり、それを成果物の引用文献として示し、成果物が最終的に完成となる。また、並行して、無料公開した成果物の宣伝に努めていく。認知症介護肯定感尺度については、実際の研究での活用も行われ始めた。加えて、気分転換・ポジティブ日記は、600部を製本し、関係者等に郵送し、宣伝に努めた。今後は、具体的な使用方法や活用例などの動画媒体も作成することで、成果物の周知に努めたい。
|