2023 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on the Reality and Effectiveness of Communal Living Support as Support for Leaving Home for Young People with Difficulty in Living.
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18K13012
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Research Institution | Otani University |
Principal Investigator |
岡部 茜 大谷大学, 社会学部, 講師 (20802870)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 若者支援 / 居住支援 / ひきこもり / 社会福祉 / 離家支援 / 共同生活 / 親密圏 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度となった今年度は、共同生活型支援を利用した若者への追加のインタビュー調査を実施し、研究課題の成果作成に取り組んだ。とりわけ、支援として若者を対象に提供される共同生活型の居住提供と生活支援を利用した若者のインタビューのうち、特にひきこもり経験者のインタビューでの語りに注目して、ひきこもり経験者たちがどのように支援として提供される共同生活を経験しているのか、本人にとっての利点や欠点とは何かを検討し、論文としてまとめたものを学会誌に投稿した(掲載確定、掲載号は未定)。また、韓国で取り組まれている若者の住居権運動について韓国の活動家にインタビューをし、成果を報告した。 研究期間全体をまとめると、研究期間内においては、主に若者への居住支援の先行事例や調査資料の収集、若者への共同生活型支援事業に取り組む団体での住み込み調査、それらを利用した若者、実践する実践者へのインタビュー調査に取り組んだ。これにより得られたデータを基に、若者支援における共同生活型支援の意義・課題の整理を行い、また居住支援を利用する若者の状況や、現在取り組まれている若者への居住支援の実態、共同生活型支援のなかでの相互作用(とりわけ、共同生活において生じる個的領域の侵害やそれを防ぐために取り組まれる工夫)について検討した。また併せて、韓国の居住支援団体へのインタビューや日本での若者支援政策の変遷の整理などを行い、日本における若者への離家支援としての居住支援(とりわけ、共同生活型支援)の実態把握や政策・運動的位置づけなどの整理を進めた。
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