2019 Fiscal Year Research-status Report
生活の中で継続可能な認知機能を向上させる活動とその作用の解明
Project/Area Number |
18K13032
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
土屋 謙仕 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (10807423)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 身体活動 / 生活活動 / 覚醒 / 認知機能 / 脳活動 / 掃除機かけ / 家事 / 情動 |
Outline of Annual Research Achievements |
【本研究の目的】 身体活動とは安静にしている状態より多くのエネルギーを消費する全ての動きであり、生活の中で行う家事活動などの生活活動も含まれる。本研究は、生活活動の掃除を課題として、その実施が認知機能へ与える影響とその作用を明らかにすることである。 【今年度の計画】 今年度は、若年者を対象とした計測の継続とその解析、高齢者を対象とした計測を行うことを計画していた。若年者の計測では、認知機能変化、情動変化、掃除活動中の前頭前野の活動、人が現在の瞬間に夢中になって没頭している経験(フロー経験)の測定とした。 【研究の進捗と成果】 ①若年者を対象とした掃除課題の影響では、次の結果を確認した。認知機能変化は、有意な向上が得られなかったが、情動変化について、有意な向上が得られた。掃除活動中の前頭前野は、右前頭極と左右腹外側前頭前野に有意な賦活が確認された。フロー経験では、掃除活動は安静に比べると高い値であった。②若年者を対象とした掃除課題で得られた影響について、関係性の分析を行った。結果、認知機能変化に対して、賦活が確認された脳活動やフロー経験は影響していないことが分かった。しかし、掃除中の右腹外側前頭前野の賦活量は、情動変化量と関係していることが明らかになった。前年度の知見と合わせ これらの内容は、掃除活動が、主に情動変化に対し肯定的な効果を生むことを示唆した。③高齢者と対象とした計測の実施と解析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
若年者を対象にした計測と解析を終了し、高齢者を対象とした計測が行えているから。
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Strategy for Future Research Activity |
高齢者を対象にした計測の継続と解析を行う。
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Causes of Carryover |
高齢者を対象とした計測を継続する必要があるため、その費用が次年度となった。
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[Journal Article] Skypeを活用して開催した国際シンポジウムの評価 - モンゴル国のリハビリテーションの発展を目指して -2019
Author(s)
下田 佳央莉, Bulganchimeg Sanjmyatav, 村野 万伊加, 坂本 雅昭, 外里 冨佐江, 森 淑江, Gaalan Khulan, 菊地 千一郎, 土屋 謙仕, 野口 直人, 越智 貴子, 齋藤 貴之
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Journal Title
The Kitakanto Medical Journal
Volume: 69
Pages: 195~203
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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