2020 Fiscal Year Annual Research Report
Design of Lighting System for Remote-Watching and Disaster-Prevention
Project/Area Number |
18K13040
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
横井 聖宏 筑波技術大学, 産業技術学部, 助教 (50727683)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 見守り / 防災 / IoT / 照明 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は,住居内の各所に設置された照明機器をインターネットに接続することで,点灯・消灯履歴をモニタリングして離れて暮らす親族などが安否確認に活用できる遠隔見守り機能と,点滅や光色変化によって緊急速報発令時,災害発生時などに居住者にその情報を伝達する防災情報伝達機能をあわせもった照明システムを設計し,システム構築と実証実験を実施してその有用性を明らかにすることを目的として実施した.本研究課題で構築したシステムでは,見守りのための照明の点灯・消灯履歴のモニタリング機能は,無線制御対応LEDランプPhilips Hueの点灯・消灯を管理し,見守り対象者宅内に設置された照明機器が最後に点灯または消灯されてからの経過時間を24時間ごとに許可されたユーザのみが閲覧可能なTwitterアカウントのタイムラインに投稿する仕様とした.また,照明光による防災情報伝達機能は,「Yahoo!防災速報」からEメールによって防災情報を受信し,避難情報,豪雨予報,国民保護情報のいずれかが届いたときに無線制御対応LEDランプの発光をコントロールして,光色で情報の種類を,点滅速度で緊急度を伝える仕様とした. 本研究課題は当初計画では2019年度での完了を予定していたが,2018年度のシステム実装の段階で使用予定であったTwitter APIの機能の一部が仕様変更により使用できなくなったため,設計の見直しやプログラムの仕様変更,追加の動作テストが必要となり以降の計画に遅れが生じた.そのため,期間を2020年度まで延長して前年度までに完了しなかった有用性実証実験の結果の分析評価を実施し,また本研究課題の成果をまとめて国際会議での発表をおこなった. これにより,2020年度をもって計画していたすべての段階が完了し,本研究課題の目的を達成することができた.
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