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2018 Fiscal Year Research-status Report

国際結婚移住女性のエンパワーメントとノンフォーマル教育

Research Project

Project/Area Number 18K13046
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

南 紅玉  東北大学, 教育学研究科, 助教 (60811271)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2022-03-31
Keywords国際結婚 / 移住女性 / 社会参加 / 定住プロセス / インフォーマルな学習 / 異文化適応 / 中年期以降の移住
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、日本における国際結婚移住女性のインフォーマルな学習とノンフォーマル教育について検討することを目的にしている。平成30年度に実施した研究は、①宮城県の中華系移住外国人女性たちの社会参加についの調査研究、②東北農村部における中年期以降の国際結婚移住女性の定住プロセスと社会参加についての研究である。
宮城県在住の中華系移住女性の調査は、主に宮城県に定住している外国人移住女性たちが自ら立ち上げ運営している団体を中心に、その団体の活動に実際に参加しながら、役員や参加者たちへのインタビュー調査および参与観察を行なった。この団体のメンバーには、国際結婚移住女性の割合が多いことから、活動内容に国際結婚家庭の子どもへの母語教育や彼女たちのエンパワーメントのための学習活動が含まれている。平成30年度では、この団体の10人の会員にインタビュー調査を行うことができた。それを通して、会全体の立ち上げ経緯やメンパーたちの社会参加のプロセスについて分析することができた。
東北農村部における中年期以降の国際結婚移住女性の定住過程についての研究では、多様化している「農村の国際結婚」の実態を明らかにするため、分析対象として、中国から韓国、さらに韓国から日本にきた、2回国際結婚移住を経験した国際結婚移住女性を選定した。具体的には、3人へのインタビュー調査を分析することを通して、農村地域で増えている中年期以降に国際結婚移住した女性たちの定住プロセスや社会参加について分析することができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成30年度では、本研究課題の研究実施計画通り、福島県と仙台市を中心にフィールド調査を行うことができ、農村部と都市部(都市周辺地域を含む)のような異なる地域特性や社会環境にいる国際結婚移住女性の社会参加の違いについて知ることができた。特に都市周辺に在住している国際結婚移住女性たちは、様々な来日経緯や文化的背景を持っており、それによる定住プロセスおよび社会参加の形態が農村部とは異なる展開をみせていることがわかった。
なお、国際結婚移住女性本人たち以外に、その子どもたちの教育問題について今後研究課題とする必要性が出てきた。

Strategy for Future Research Activity

本研究課題の今後の推進方策について、まず昨年度に引き続き、福島県と宮城県のフィールド調査を行うことと、昨年度に得た調査データを最大限に活用しながら学会発表や論文投稿を積極的に行なっていきたい。また、福島県、山形県、宮城県おける国際結婚移住女性たちに支援を行なっている行政や団体などを訪問し調査を行う。そして、各地域の多様な国際結婚移住女性へのインタビュー調査を行う。

Causes of Carryover

平成30年度に予定していたフィールド調査は、仙台市と福島県での調査であったが、本年度では主に仙台市を中心に調査を行なったため、福島県などの調査については予定通り行うことができなかった。前年度未使用額を翌年度分と合わせて使用し、令和1年度は福島県、山形県、宮城県でのフィールド調査と各地域在住の個人へのインタビュー調査も行う。

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Published: 2019-12-27  

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