2023 Fiscal Year Annual Research Report
Building an early childhood education model that enhances the quality of young children's independent learning
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18K13059
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
中西 さやか 佛教大学, 社会福祉学部, 准教授 (40712906)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 乳幼児期の学び / 子どもの視点 / 子どもと保育者の対話 / 観察とドキュメンテーション / ビルドゥング / ドイツ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、①子どもが主体的に学ぶプロセスの概念化、②子どもの主体的な学びにおける子どもと保育者の応答的なかかわりの概念化を通して、子どもが学ぶプロセスの質を高めるための幼児教育モデルを構築することを目指すものである。 研究の最終年度となる2023年度は、子ども自らが学ぶプロセスを子どもの視点から記述する「観察とドキュメンテーション」の実際を明らかにするために、ドイツ・ベルリンでの調査を実施した。その結果、①ドイツでは多様な観察とドキュメンテーションの方法を組み合わせて実施されている場合が多いこと、②観察とドキュメンテーションでは、子ども自身が学ぶプロセスを記述する「プロセス志向」「リソース志向」のアプローチ、子どもの特性や能力をアセスメントする「特性」志向のアプローチ等が存在していることが明らかとなった。 研究期間の全体を通した成果としては、①子ども自らが学ぶプロセスを子どもの視点から記述するために、子どもがどのような感覚や思考を使っているのかという点に着目して学びを概念化するという方途を示したこと、②そのような子どもの学びを理解・記述するために、保育者自身もあらゆる感覚や思考を使って「子どもに見えていること」を解釈する必要性を示したことが挙げられる。また、このような応答的なかかわり(あるいは「対話」)を通して、一人ひとりの子どもの視点(パースペクティブ)に着目した学びプロセスを支えることが、子どもが学ぶプロセスの質を高めるための幼児教育の新たなモデル構築につながることを示した。
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