2021 Fiscal Year Research-status Report
The Factor of Prefectural Difference in the Local Governments' High-school Personnel Expenditures
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18K13068
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
小入羽 秀敬 帝京大学, 教育学部, 准教授 (70609750)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 地方交付税 / 地方教育費 / 都道府県 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は(1)地方交付税研究に関する先行研究の整理、(2)データセットの継続的な構築を継続的に行った。(1)については、国内外における行政学、財政学、政治学等の文献を収集し、先行研究の整理を行った。福祉財政等教育以外の領域での研究を中心に集めている。また、韓国の研究者と研究について意見交換を行い、韓国における高校財政の状況等についての情報提供をいただき、日本での財政状況を検討するための知見を得ることができた。(2)については、入力の補助者を雇用してデータセットの作成を行った。各自治体の最新の予算書等は入手できていないため、インターネット上に公表されている社会経済的データや過去に収集した紙媒体での予算書等を電子化することで分析の準備を行っている。当初は直近の10年を予定していたが、事例分析の実施が難しいと思われるために当初予定よりも検討する期間を伸ばし、20年前後のスパンを分析の範囲とする予定である。現在はデータセットのクリーニングを実施しており、終了ししだい分析に着手する。事例分析については本年度は新型コロナウイルスの関係で実施に至っていないが、年度の終わりに向けて調査の実施可能性が見えてきた。そのため、当初予定していた調査を次年度に実施することとする。また、昨年度末より各都道府県の財政担当部局へのアンケート調査の実施に向けて質問紙を作成していたが、本年度は(1)および(2)にエフォートを割いたことでこちらはあまり進展していない。なお、本研究での(1)を用いて報告書原稿を執筆したが、刊行が次年度となってしまった関係で本年度の成果には反映されていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
特に事例分析およびアンケート調査の質問項目作成が滞っているため、研究の進捗が遅れている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
複数県への訪問調査、アンケート調査を各都道府県に対して実施する。本年度入力したデータの分析を行うことで、本研究最終年度のまとめを行う。
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Causes of Carryover |
事例分析の実施やアンケート調査の実施が滞ったことによる残額である。次年度において使用予定である。
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