2020 Fiscal Year Research-status Report
初年次アカデミック・ライティングプログラムにおける効果的な評価システムの構築
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18K13070
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Research Institution | Musashino University |
Principal Investigator |
藤浦 五月 武蔵野大学, グローバル学部, 講師 (30803663)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ルーブリック / 初年次教育 / レポート / 評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、学生や教員がレポートをどのように評価しているのかを探り、学生が自ら学べるより良い評価ツールを開発することである。本研究では令和2年度の研究として下記のことを行った。 ①前年度に行った教員のルーブリック評価調査をまとめ分析した結果以下のことがわかった。教員間の評価のズレに関しては形式面よりも内容面の方が差が大きかった。得点の高いレポートの方が低いレポートよりも評価差は小さかった。評価のバラつきと採点のしやすさに関する感覚の差異には関係性は見出せなかった。自由記述では、ルーブリックの文言の曖昧さ、学生の具体記述部分とルーブリック該当箇所との照会のしにくさ(学生自身が照会できない)、構成の厳密なチェックの必要性などが挙げられた。 ②1の結果を元に、改訂版ルーブリックを作成し完成させた。段落と構成内容を明記し、学生が自身のレポートをチェックするときにルーブリックチェックポイントと結びつけられるようにした。改善アクションという記述を導入することで指摘された部分をどのように改善していくべきか学生自身が考えられる箇所を設けた。 ③1と2概要と新旧ルーブリック改良プロセスについてまとめ、新旧ルーブリックの全ての項目を掲載し、発表した(藤浦 2020)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
・コロナ禍で調査の制限はあったものの、調査内容をもとに新版ルーブリックを完成させることができた。 ・新版ルーブリックはR3年度の授業において使用することが決定しており、教員への調査も継続して行っている
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Strategy for Future Research Activity |
学生への調査がコロナ禍でできなかったが、今後の研究は次のような方針で進めていく。
・新旧ルーブリックを用いた学生への評価調査の実施する ・学生への評価調査と教員への評価調査を分析し、新版ルーブリックをさらに改良する ・新旧ルーブリック検証結果を取りまとめて発表する
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Causes of Carryover |
コロナ禍により予定していた学会出張が全てなくなったため、旅費や学会参加経費に大きな変更が生じている。また、学生を対象とした大規模調査を計画していたが、コロナ禍により集められなかったため人件費に大きな変更があった。R3年度に学生への調査を実施することとする。
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Research Products
(1 results)