2023 Fiscal Year Annual Research Report
Collaborative Japanese-French research on the origins and possibilities of active learning in the field of kindergarten and primary schools education.
Project/Area Number |
18K13072
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Research Institution | Tsuru University |
Principal Investigator |
瓦林 亜希子 都留文科大学, 教養学部, 准教授 (10780249)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | フレネ教育 / 子ども主体 / アクティブラーニング / 幼児教育 / フランス / 興味関心から出発する学び / 自己表現 / 協働的学び |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度の本研究の集大成として、フランスにてフレネ教育を①小学校、②中学校・高校(英語)、③高校・大学(哲学)にて、それぞれ長年実践されてきた3人の「フレネ教師」の先生方を都留文科大学に招聘し、講演会や、学生と教員、都留市内の子どもたちとの交流を行うことができた。まずは大学にて講演会を行い、3人それぞれの現場での経験と、なぜフレネ教育を実践するに至ったかについての経緯を語って頂き、90名近い学生や教員の方々が集まって下さった。また、3,4年生の合同ゼミでは、主に来年度から現場の教師となる4年生の学生たちから3人の先生方に、フレネ教育技術の柱である「自由テクスト」実践(子どもたちに自由に文章や絵画等を通して自己表現を促しそれをクラスで共有するもの)に関して、その意義や具体的な実践方法についての本質的な質問が出され、深い意見交換ができた。この合同ゼミには、他学科の学生や学校教育学科の1,2年生や、同学科の英語教育が専門の先生も参加して下さり、多様な議論がなされた。さらに、都留市教育委員会と都留文科大学教職支援センターのご協力により、都留市内と大月市内の小学校、中学校、高校をそれぞれ訪問し、校長先生との懇談や授業見学をさせて頂いた。おかげで3人の先生方も 日本の教育の現状について深く知ることができたとともに、短い時間とはいえ、児童・生徒たちと英語を交えて交流できたことは、彼らにとっても我々にとっても、とても有意義な活動であった。来年度には、その総括と記録として、3人の先生方の実践記録と、講演原稿を日本語訳したものを小冊子として作りたいと考えている。また年度末には、コロナ後初めて、久しぶりに南仏のフレネ学校を見学できた。今回は主に幼稚園クラスをじっくりと見学できたことで、探究活動や自己表現、協働的活動を深めていく過程での、特に最初の幼児期におけるその重要性を再確認するに至った。
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