2018 Fiscal Year Research-status Report
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18K13097
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
小野 まどか 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 助教 (00761868)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 教育政策 / エビデンス / 比較研究 / モデル事業 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、わが国と英国に焦点を当て、両国の教育政策の様態を捉えた上で、教育政策形成の際に用いられる研究結果をどのような判断基準で選別しているのかを比較分析することで、今後わが国が教育政策を形成する上でどのようにして教育における研究結果を活用していくべきか、その意義と問題点について示唆を得ることである。 2018年度は3か年の研究計画のうちの1年目にあたる。研究対象としてわが国と英国の教育政策形成における研究結果活用の状況を比較する。特に両国のナショナル・カリキュラム改訂のエビデンスとなるパイロットスクール事業での検証に焦点を当てて行うため、両国での調査及び資料収集作業が必要となる。1年目は主に英国の教育における研究活用に関する先行研究等の文献収集と批判的検討を行い、研究結果活用の状況に関する既存の文献等資料を確認した。ただし、国内で収集できない資料に関しては2年目後半以降の調査の際に収集予定である。加えて、比較対象となるわが国の状況についても、研究結果をどのように活用しようとしているのか、あるいはすでに活用した事例があるか資料を収集し検討を行った。 今後、1年目に行ってきた検討をもとに2年目前半に英国でのヒアリングの設問設計を行い、2年目後半に英国訪問による実態調査及びヒアリングを実施する予定である。また同時並行で、わが国における動向においても適宜状況を把握し、必要に応じてヒアリング等を実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年目に予定していた研究計画通りに活動を行うことができたため、おおむね順調に進展している。ただし、今後英国での調査やヒアリングを行うにあたって、予定していた通りに調査を行うことができない可能性もある。その場合には、2年目の間は英国調査に関して設問設計まで進め、次年度前半に調査へ行く計画へ変更する。また、2年目後半にわが国におけるヒアリング等調査を先に実施する予定である。また必要に応じて、英国の教育に関して詳しい専門家からの助言を受けるなど、調査が順調に進められるように対策を講じていく。
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Strategy for Future Research Activity |
2年目にあたる2019年度は、1年目に行ってきた検討をもとに2年目前半に英国でのヒアリングの設問設計を行い、2年目後半に英国訪問による実態調査及びヒアリングを実施する予定である。また同時並行で、わが国における動向においても適宜状況を把握し、必要に応じてヒアリング等を実施する予定である。 ただし、先にも述べたように、今後英国での調査やヒアリングを行うにあたって、予定していた通りに調査を行うことができない可能性もあるため、その場合には2019年度は英国調査に関して設問設計まで進め、次年度前半に調査へ行く計画へ変更する。また、2年目後半においてはわが国におけるヒアリング等調査を先に実施することで研究に遅れが出ないように調整を行う予定である。
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Causes of Carryover |
研究活動が順調に進み、2018年度予算内での研究活動用の資料収集を行うことができたため。2018年度残額分に関しては、2019年度における実地調査等において活用したい。
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