2019 Fiscal Year Research-status Report
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18K13097
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
小野 まどか 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 助教 (00761868)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 教育政策 / エビデンス / 比較研究 / モデル事業 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、わが国と英国に焦点を当て、両国の教育政策の様態を捉えた上で、教育政策形成の際に用いられる研究結果をどのような判断基準で選別しているのかを比較分析することで、今後わが国が教育政策を形成する上でどのようにして教育における研究結果を活用していくべきか、その意義と問題点について示唆を得ることである。 2019年度は3か年の研究計画のうちの2年目にあたる。研究対象としてわが国と英国の教育政策形成における研究結果活用の状況を比較する。特に両国のナショナル・カリキュラム改訂のエビデンスとなるパイロットスクール事業での検証に焦点を当てて行うため、両国での調査及び資料収集が必要となる。2年目は、昨年度に引き続き英国の教育における研究活用に関する先行研究等の文献収集と批判的検討を行った。また、わが国の状況についても、研究結果をどのように活用しようとしているのか、あるいはすでに活用した事例があるのかについて資料を収集し検討を行った。なお、わが国の状況については、日本教育行政学会大会(於:埼玉大学)において「教育政策における研究活用に関する考察」として研究成果の一部を報告している。 昨年度後半に、英国でのヒアリングの設問設計を行ったが、訪問調査は実施できない状況になったため、3年目に実施する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年度の進捗状況については、英国での状況について情報を収集し、ヒアリングの設問設計を行うことができたため、概ね順調に進展しているといえる。また、学会での発表も行うことができた。 ただし、新型コロナの影響等があり、2020年2月~3月の間の英国訪問は実現できなかったため、今後の進捗が遅れる場合に備えて代替案での調査方法を検討中である。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度中に英国へ訪問しヒアリング調査等を行う予定であるが、新型コロナの影響で訪問ができない場合には、代替案での調査方法を検討する(オンラインでのヒアリング調査等)。また、研究成果については2020年度末までに2019年度中の成果を含め、論文として投稿する予定である。
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Research Products
(1 results)