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2021 Fiscal Year Research-status Report

ジェンダーの視点から捉える非行からの立ち直り―当事者への追跡調査を通して

Research Project

Project/Area Number 18K13101
Research InstitutionOkayama Prefectural University

Principal Investigator

都島 梨紗  岡山県立大学, 保健福祉学部, 講師 (70779909)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2023-03-31
Keywords立ち直り / 修学支援 / 追跡調査
Outline of Annual Research Achievements

本科研は当初の計画では、海外調査も主な目的としていた。しかしながら、新型コロナウィルス感染症のまん延防止のため、海外調査は慎重を期す必要があると考える。特に、調査対象先は矯正施設などにも及ぶため、施設内感染などのリスクも鑑みると、気軽に海外への渡航及び調査研究を行うべきではないだろう。そのため、本年度は、日本国内の実態を把握するための基礎データの作成を目指すこととした。
まずは、少年院及びシェルターへの訪問を行い、関係構築を試みた。次年度以降も継続的に関係性構築を試み、現地での調査を行うことを目指す。
次に、これまで関係性のあった少年院出院者へのインタビュー調査を数件行った。先方の希望で、対面調査だったため、ワクチン接種などが普及し、効果も一定程度認められるようになった本年度末に調査を開始した。インタビューでは主に、出院後の進学等について聞くことができ、就職だけでなく、修学とその支援の重要性についても検討することができる基礎データが得られた。
さらに、女性についてもアプローチすることができた。妊娠・出産の経験や子育てをするなかでの困難さなどを検討することができる基礎データが得られた。今後は、これまでに得られたデータを整理しながら、女性の特性や、これまで見てきた男性とは別の移行を行っている対象者の特性などを明らかにし、日本での非行少年の立ち直りの実態を多角的に見出だしていくことを目指す。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

新型コロナウィルスの影響により、県外出張が行いにくい状況であり、新しい調査協力者を探すことが困難な状況である。本年度後半では、ワクチンの普及により、少しずつ県内を中心に出張することも可能になってきたため、次年度以降の調査依頼や、調査先の開拓を行うことができた。
本科研は、海外での調査研究を行い、日本の状況との比較を行うことを主な調査目的としていたが、調査対象先は矯正施設などにも及ぶため、施設内感染などのリスクも鑑みると、気軽に海外への渡航及び調査研究を行える状況ではないと考える。感染症のまん延を防ぐためにも、本科研での海外調査はあきらめ、国内のうち、調査可能な範囲での調査研究を進めることが先決である。本年度は、少年院及びシェルターへの訪問を行い、関係構築を試みた。次年度以降も引き続き関係構築を継続し、いずれかの施設で調査研究を行う。

Strategy for Future Research Activity

本年度は、少年院及びシェルターへの訪問を行い、関係構築を試みた。次年度以降も引き続き関係構築を継続し、今後の研究において、日本国内の実態を把握するための基礎データの作成を目指す。いずれかの施設で調査研究を行うこととする。また、可能な限り女性出院者に調査を行い、コロナ禍の影響も含めて聞き取りを行うようにする。
加えて、これまで集めた調査データを整理し、国内学会での報告や図書および論文などの媒体により、成果物の作成を目指す。

Causes of Carryover

新型コロナウィルス感染症のまん延により、調査研究が困難を極めたため、インタビュー旅費として計上していた予算が余ったのが主な理由である。次年度の使用計画であるが、余剰金を使用してこれまで行った調査のトランスクリプト作成を行う。あわせて、研究環境を整えるためにPC機器を改め、これまでの調査成果を整理し、学会等での報告を精力的に行うようにする。

  • Research Products

    (2 results)

All 2022

All Book (2 results)

  • [Book] 犯罪・非行からの離脱(デジスタンス)2022

    • Author(s)
      岡邊 健 編著(都島は第7章担当)
    • Total Pages
      320
    • Publisher
      ちとせプレス
    • ISBN
      978-4-908736-23-0
  • [Book] 学校リスク論2022

    • Author(s)
      内田 良 編著(都島は第8~10章担当)
    • Total Pages
      248
    • Publisher
      放送大学教育振興会
    • ISBN
      978-4-595-32311-9

URL: 

Published: 2022-12-28  

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