2021 Fiscal Year Annual Research Report
Verification of the impact of environmental changes due to the rebuilding of kindergarten buildings to children's play and social behavior
Project/Area Number |
18K13103
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
大島 みずき 群馬大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (90633438)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 遊び / 動線 / 幼児 / 園舎環境 / ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度は主に新園舎において幼児が関わる相手(異年齢を含む)について継続調査を行った。これまでの調査の結果をまとめ,さらに園での報告を実施した。 【動線及び関わる相手についての調査】 これまでの調査と同様の方法を使用し,年中幼児(11名)について自由に遊びぶ時間の姿をカメラで追うことで幼児が遊びの中で関わる相手についてか調査を実施した。同年齢との関わりについては園舎建て替えから3年がたった調査時では旧園舎時期と比べ,一緒に遊んでいる相手がクラスにとらわれなくなったことが示された。このことは,保育者が園舎の構造を活かしてクラスを超えた遊びが展開できる環境を設定したことが大きく影響している可能性がある。異年齢との関わりについては年長との関わりは旧園舎と比べると新園舎では継続してその関わりが見られた。園庭やプレイルームなど様々な学年の幼児が遊ぶスペースが重なることが関わる機会を増やす要因になっていると思われる。大人との関わりについては新園舎では大人との関わりが増えており,本年の調査でもその傾向は維持された。園舎の構造上,幼児の様子を全体的に見渡すことが難しいことが,大人が直接関わることにつながっている可能性が示唆された。 【園への報告】 2021年度末にこれまでの研究についてのまとめを園に提出し,担任保育者への説明の機会を設けた。研究全体についての説明後,結果をもとに特に新園舎における保育の留意点についての意見交換を行った。
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