2018 Fiscal Year Research-status Report
乳幼児期・小児期におけるITツールの使用による発達への影響
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18K13119
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
加藤 沙耶香 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (40723002)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | メディアツール |
Outline of Annual Research Achievements |
当研究は以下の3つに分かれており、それぞれの成果について示す。 1.乳児期のメディアツールの使用状況の統計:「子どもの健康と環境に関する全国調査」の結果を用いて、乳児期のメディアツールの使用状況を明らかにする。メディアツールをどのくらい使用しているかについては、具体的に「ふだんの1日、テレビやDVDを何時間ぐらい見せていますか。」「ふだんの1日、お子さんが携帯電話、携帯情報端末機や電子ゲーム機などを触ったりいじったりしているのは、何時間ぐらいですか」という問いである。そして、乳児期のメディアツールの使用状況について母親の年齢、世帯年収、学歴、母親のメディアツールの使用状況との関連の有無を明らかにする。 2.子どもの発達状況の統計①すでに収集している結果から子どもの発達状況を明らかにする。そして、子どもの発達と基礎疾患の有無、母親の年齢、同胞の有無について関連の有無を明らかにする。②今年度は実際に親および子どもと面接を行い、子どもに質問票を使用して語彙力、自閉症スペクトラム障害について評価を行う予定である。社会性発達評価装置(Gazefinder)を使用し、こどもと親の視線を測定して、自閉症スペクトラム障害の有無について親子の検査を行う予定としている。 親子の検査を行うことによって、子どもの環境・遺伝要因について推察する。 3.子どものメディアツールの使用状況と社会発達性の関係については今後1.2の結果をもとに分析を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
乳児期のメディアツールの使用状況の統計:「子どもの健康と環境に関する全国調査」の結果を用いて、乳児期のメディアツールの使用状況を明らかにする。そして、乳児期のメディアツールの使用状況について母親の年齢、世帯年収、学歴、母親のメディアツールの使用状況との関連の有無を明らかにする予定であったが、現在も質問票が返送されてきていることから、解析を見合わせている。質問票の返送がないと判断した時に、解析を行いたいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
子どもの発達状況の統計 今年度および来年度は実際に親および子どもと面接を行い、子どもに質問票を使用して語彙力、自閉症スペクトラム障害について評価を行う予定である。社会性発達評価装置(Gazefinder)を使用し、視線から自閉症スペクトラム障害の有無について親子の検査を行う予定としている。 親子の検査を行うことによって、子どもの環境・遺伝要因について推察する。子どものメディアツールの使用状況と社会発達性の関係については、2年間のデータ収集期間を経たのちに分析を行う予定である。
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Causes of Carryover |
データ採取業務が翌年度以降に繰り越されたため、謝金は不要となった。旅費は、統計解析を延期しているため、発表を行えなかったため、使用しなかった。 今年度は解析を行い、学会にて発表する予定である。
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