2021 Fiscal Year Annual Research Report
Developmental Impact of IT Tool Use in Infancy and Childhood
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18K13119
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
加藤 沙耶香 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (40723002)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 自閉スペクトラム症 / 視線測定装置 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は前年度に計測を行った結果について解析を実施した。社会性発達評価装置(Gazefinder)を使用した視線測定は子ども249名、母親240名、父親1名に実施をした。 解析対象は平均視線取得率が80%以上のものを解析対象とした。解析対象は各動画、各領域における、注視率、各領域間の注視の移動回数とした。①顔認識、②指差し、③人物と模様の並列配置、④人物を大きく、模様を窓画として配置した動画⑤点描画による動画、以上5種類の動画について解析を行った。 結果を以下に示す。①子どもと親の視線には相違がみられた。解析対象は子ども210名、母親228名である。子ども群と母親群の視線について、t検定にて比較したところ、顔認識では親群の方が子ども群と比較して有意に顔における目を見る時間の割合が長く、口を見る割合が短くなっていた。これは、既報と一致していた。さらに点画においては正立像を見る割合は子どもの方が長く、模様を見る時間が長くなっていた。②189組の親子を対象に子どもと母親の視線の相関について解析した。有意な負の相関が見られたのは次の項目であった。点画における親の正立像と子ども正立像への注視、人物と模様の並列配置動画開始1秒における子どもの人物への注視と母親の模様への注視、人物を大きく、模様を窓画として配置した動画における母の人物への注視と子どもの模様への注視③子どもの性別によって視線には相違が見られた。男児94名、女児116名として解析をした。顔認識における視線は男女間で有意な差は見られなかった。しかし、人物と模様の並列配置、模様の窓画配置の2種類の道外のいては男児の方が模様に注視する時間の割合が高かった。 さらに、視線と自閉スペクトラム症(ASD)のスクリーニングとして使用されるAQ質問票との結果から、ASD傾向の児で口を静止した動画において目を注視する時間が短くなるっていた。
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Research Products
(2 results)