2022 Fiscal Year Research-status Report
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18K13120
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Research Institution | Kyoritsu Women's University |
Principal Investigator |
境 愛一郎 共立女子大学, 家政学部, 准教授 (70781326)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 通園バス / 園内研修 / 保育実践 / 保育環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
観察調査およびインタビュー調査の成果を踏まえたうえで、通園バス内の保育の質的向上を目的とした園内研修の開発、実施した。研究協力園との連携のもと、初めて通園バス乗務を経験する保育者に向けて、通園バスの保育環境としての特質や機能について周知するとともに、車内の実践を対象とした公開保育を支援した。本研修については、保育者の通園バス乗務に対する意欲の向上、通園バスの保育実践として意識づけという点において成果があったと考える。 また、昨年度の研修参加者へのインタビューデータ、研修資料の分析から、通園バス内の実践の向上を目的とした研修方法の意義と課題を明らかにし、論文として発表した。本研究では、通園バスの保育を研修対象とすることにより、乗務する保育者の意欲を高め、教材開発などの試行錯誤を促進できる可能性が示唆された。さらに、バスと園舎での子どもの生活の連続性に対する関心、保育者間の連携の必要性に対する認識を高め、園における「保育」の領域を拡張し得ることもわかった。他方で、バス乗務者が担任を兼務する場合には、十分な研修時間の確保が難しいといった、実施上の課題も改めて明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
車内における観察、乗務者および運転手へのインタビュー調査を通して、保育環境としての通園バスの機能と特質を明らかにするという研究課題に対する解答を示すことができた。現在、研究成果を活用した実践支援を開発、検証する段階にある。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度に引き続き、通園バス内の保育の質的向上を目的とした園内研修を実施し、その方法や効果について検討を進めていく。また、園の記念誌などから、各園における通園バスの導入時期や導入理由を整理し、我が国における通園バスの動向を明らかにする文献調査を実施する。
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Causes of Carryover |
関連学会のオンライン開催、園内研修の非対面化により旅費や消耗品による支出が不要になった。2023年度は、既に関連学会の対面開催などが決定しているため、効果的に残額を執行できる見込みである。
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