2018 Fiscal Year Research-status Report
養護教諭が心配する子どもの非認知能力の育ちとその成育・生活背景の実態解明
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18K13125
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
鹿野 晶子 日本体育大学, 体育学部, 准教授 (10759690)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 学校保健 / 前頭葉機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,子どもが抱える現代的健康課題の解決を目指して,学校における健康の専門家といえる養護教諭が「気になる」事象から推測された子どもの非認知能力の育ちとその成育・生活背景の実態を解明することを目的としている.初年度である2018年度は1都2府2県の小学校7校,中学校3校に在籍する小学1年生~中学3年生の4,099名(男子2,114名,女子1,985名)を対象に以下の諸調査を実施した.調査項目は,非認知能力の指標としてgo/no-go課題を用いた.併せて,記名式質問紙を用いて,睡眠状況、身体活動状況、インターネット依存状況等に関する生活状況調査も実施した.その結果,1)go/no-go課題への誤反応数は加齢に伴って減少していくことが確認された.2)go/no-go課題への反応を基に分類した5つタイプ(不活発型,興奮型,抑制型,おっとり型,活発型)の内,最も幼稚なタイプと考えられる「不活発型」の出現率は,先行研究(1969年調査,1998年調査)よりも高値を示す様子が確認された.3)自分の気持ちを上手に表現しにくいタイプ,あるいは,いわゆる“よい子”とみられがちなタイプと考えられる「抑制型」は,1969年調査では一人も観察されなかったものの,本調査では10%程度存在する様子も確認された. 以上のように,本年度は非認知能力の育ちの一実態を明らかにすることができた.次年度以降は,非認知能力の育ちと関連する成育・生活要因を解明することが課題であると考えている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初,本年度(2018年度)は本調査の実施に向けたプレ調査期間としていたものの,得られたデータ数やその精度等を鑑みて,本調査とすることに問題ないと判断されたため,当初の予定以上に進展しているといえる.
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策については,当初の計画に大きな変更はない.すなわち,2019年度も,非認知能力の育ちの実態を明らかにするとともに,関連する成育・生活要因を検証する予定である.
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Causes of Carryover |
購入を予定していた物品(ゴム球)に大きな劣化がなく当該年度中の継続使用が可能であると判断し購入を見送った.消耗が予想される翌年度には購入を予定している.
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Research Products
(1 results)