2020 Fiscal Year Research-status Report
幼児における身体活動量の「置き換え」効果を用いた健康づくりプログラムの有効性
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18K13132
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Research Institution | Hyogo University |
Principal Investigator |
米野 吉則 兵庫大学, 健康科学部, 講師 (00711566)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 身体活動量 / 幼児 / 置き換え効果 / 座位行動 / 運動習慣 / 介入プログラム / 新型コロナウイルス |
Outline of Annual Research Achievements |
幼児における身体活動量の「置き換え」による効果の推定(「置き換え」効果)が運動習慣の獲得を目指した健康づくりプログラムに有効かどうかを明らかにするものである。運動疫学的アプローチとして有用とされるISモデルによる統計解析を用いることで身体活動レベルの「置き換え」による運動能力、生活リズム等の推定値を算出することが可能となる。その推定値を身体活動指標の理由づけに活用することで、運動習慣の獲得を目指した行動変容において有用な目安となると考えている。 そこで本研究では、①幼児の身体活動量において、テレビ視聴等(座位行動レベル)を静的な遊び(生活活動レベル)、動的な遊び(歩・走行活動レベル)に置き換えた際に、運動能力、生活リズム、メンタルヘルス、親の育児ストレスに及ぼす効果を検証し、②幼児における身体活動量の「置き換え」効果を活用した運動習慣を獲得する健康づくりプログラムの確立とその有効性を検討することを目的としている。 研究の進捗は、2018年度に幼児の身体活動量、運動能力、生活リズム、メンタルヘルス、親の育児ストレスの調査を行った。また身体活動量を解析し、座位行動、低強度の身 体活動量、中高強度の身体活動量それぞれのデータを取得することができた。2019・2020度は、身体活動量のISモデルによる統計解析による結果をもとに介入プログラム3回を計画していたが、新型コロナウイルスの影響から予定していたすべてのプログラムを実施することができなかった。また測定機器の解析やデータ入力・分析についてもの新型コロナウイルスの影響から完了していない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019・2020度は、身体活動量のISモデルによる統計解析による結果をもとに介入プログラム3回を計画していたが、新型コロナウイルスの影響から予定していたすべてのプログラムを実施することができなかった。しかし、紙面での身体活動啓発など一部のプログラムと介入前後の測定は実施することができたので、本研究を中止するまでには至っていない。 ただし新型コロナウイルスの影響により、測定結果や機器の回収等は協力園の理解を得て全て郵送となった。そのため測定機器の解析やデータ入力等の作業開始が遅延し、分析は完了しておらず本研究の成果報告に至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
補助事業期間延長承認申請書の手続きを行い、2021年度に成果報告に至るよう研究計画を変更し実施する予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響により、測定及び学会参加の旅費が不要となった。また新型コロナウイルスの影響により、測定補助やデータ入力などの人件費が不要となった。研究の成果報告として論文投稿費用が使用できなかった。 次年度の使用計画は、データ入力などの人件費と学会参加および論文投稿の費用に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)