2019 Fiscal Year Research-status Report
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18K13146
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
濱田 秀行 群馬大学, 教育学部, 准教授 (70627538)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 読解力の育成 / 「読むこと」の学習指導 / 文学的な文章 / 教室談話分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度は,平成30年度に引き続き研究協力校4校においてフィールドワークを行い,事例データの収集を行った。また,そのうちの1校(群馬大学附属小学校)において,物語についての読みの深まりを促す問いの在り方についての仮説を実践者(研究協力者)と共有し,実践の活動,デザイン,省察のそれぞれにおいて協働しアクション・リサーチを展開した。昨年収集した授業事例データについては,本年度,学生アルバイトや外部委託を活用しトランスクライブを行い,談話記録を作成する。年度の後半から,談話記録データを中心に詳細な分析に基づいて考査を行って論文化をすすめ,学会誌に投稿する。 令和元年度には,「読むこと」の学習指導を行う授業事例の具体的な分析方法に関わり,日本読書学会編(2019)『読書教育の未来』において「読みの教育の授業分析」(pp.274-283)を発表した。国語科における「読むこと」の学習指導の授業事例を分析した先行研究をレビューし,その成果と課題について考察を行った。 また,国語の授業における子どもの思考過程の分析方法に関わり,秋田喜代美・藤江康彦編著(2019)『これからの質的研究法~15の事例に見る学校教育実践研究』において「小グループの談話とワークシート記述の質的分析」(pp.42-57)を発表した。自身のこれまでの研究における着想や方法,分析の実際について省察を行い,より洗練された授業事例研究の在り方について考察を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
フィールドワークを通した事例データの収集,アクション・リサーチともに順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度に引き続きアクション・リサーチをすすめる予定であるが,新型コロナウイルスの影響により,協力校における研究活動の予定を大幅に見直す必要が生じている。研究協力者と相談しながら,協力校の児童の学びを優先しながら,柔軟に計画を見直したい。
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Causes of Carryover |
(理由)年度末に研究上,急を要する物品がなかったため。 (使用計画)令和2年度の補助金に加え,必要な物品の購入や旅費等として使用する。
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Research Products
(2 results)