2019 Fiscal Year Research-status Report
日中国語科授業における魯迅「故郷」の教え方に関する研究
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18K13153
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
范 文玲 東京学芸大学, 教育学部, 講師 (70780039)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 魯迅 / 「故郷」 / 国語科 / 中国 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、下記の研究・調査を行った。 1、初年度に続き、「故郷」に関する文献の収集を行った。 2、日本の中学校4校で「故郷」授業の実地調査を行った。内訳は次の通り①2019年6月~7月・附属中学校1校②2019年10月・公立中学校2校③2020年1月~2月・公立中学校1校。③の中学校では、協力校の全面協力を得て、全5クラス約200名の生徒の「故郷」に関するアンケート紙を回収することができた。 3、中国の中学校4校(5クラス)で実地調査を行った。内訳は次の通り①2019年10月・南京の公立中学校1校(2クラス)②2019年11月・南京の中学校2校③2019年11月・上海の公立中学校1校。②の中学校では、授業の実地調査を行ったクラス以外の国語教員からも協力を得て教員用アンケート紙を21サンプル回収することができ、貴重なデータを得ることができた。 4、本研究に関する情報収集のため、6月1日~2日に行われた第136回全国大学国語教育学会茨城大会および10月26日~27日に行われた第137回全国大学国語教育学会仙台大会に参加した。また、10月28日には東北大学史料館魯迅記念展示室も訪れ、情報収集を行った。 5、上記3の③の実地調査時に、「上海魯迅紀念館」を訪れ情報収集を行い、記事「上海魯迅紀念館&魯迅公園漫遊記」を『東方』472号(2020年6・7月合併号、2020年6月20日発行予定、印刷中)に研究成果物として発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、中国での実地調査も、日本での実地調査も、新型コロナウィルスによる影響がでる直前に無事完了することができ、予定していた計画に大きな影響はなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
3年目にも引き続き日本と中国の中学校での実地調査を行う予定であるが、新型コロナウィルスによる影響で、特に中国での実地調査が実現可能かどうか現段階では見通しがつかない状況である。そのため、状況を見ながら調査方法をビデオ撮影の依頼やアンケート紙のみの調査等に変更できるかどうかも検討する必要がある。日本の学校でも新型コロナウィルスによる影響でどこまで実地調査が実現できるか不透明であるが、状況を見ながら協力依頼をする。また、仙台の中学校での調査も、現状では難しいかもしれないため、計画の中止もやむを得ないと考えている。 万が一、現状が好転しない場合は、これまでの実地調査で得たデータのみで分析・考察を進める。また、初年度に実施予定であったリサーチ会社への委託によるオンライン調査を行う。
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Causes of Carryover |
初年度に実施予定であったリサーチ会社への委託によるオンライン調査を行わなかったため。当該オンライン調査は本年度または来年度に実施する。
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