2021 Fiscal Year Annual Research Report
A Study on the Establishment of Teaching Strategies to Promote Argumentation in Secondary Science Education
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18K13159
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
泉 直志 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (50734894)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | アーギュメント / アーギュメンテーション / 理科教育 / 科学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本国内外の科学教育、理科教育においてアーギュメントを行うことの重要性が認識されつつある(例えば、PISA2015調査における科学的リテラシーを身に付けた人に求められるコンピテンシーの対象とする要素の一つとされていたり、NGSSの3次元の1つであるPracticesの1つとして考えられたりしている)。 日本国内において考えると、話し合いや議論、討論と言った活動がそれに近い活動ではあるものの、これらの活動を授業で取り上げることには実践的な課題の他、それらの持つ活動の意味の不明瞭さに起因する課題も指摘されているところである(例えば、平成20・21年改訂学習指導要領において強調された言語活動の充実をめぐっては、一定の成果とともに、単なる話し合いにとどまり形骸化してしまったり、言語活動を行うこと自体が目的化してしまう例も見られるなど、言語活動を行うことの目的意識や学習過程における位置づけに課題があることが指摘されている)。 また、アーギュメント研究としては、アーギュメントを行うことは容易ではなく、意図的な指導が必要であることもこれまでに指摘されてきた。 このようなことから、文献調査等の基礎的研究として、諸外国におけるアーギュメント促進のための指導方略確率に向けた基礎的な研究として本研究を進めてきており、今年度もコロナ禍という状況もあり、引き続き文献による調査を行い、実践的、理論的な文献・論文の収集を行い、活動の持つ意味について考察を行った。
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