2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development and Effectiveness Verification of Undergraduate Interprofessional Education Aiming at Assistance of Pupils and Students with Health Problems
Project/Area Number |
18K13170
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Research Institution | Shukutoku University |
Principal Investigator |
齊藤 理砂子 淑徳大学, 総合福祉学部, 准教授 (90634907)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 養護教諭 / 協働 / 教諭 / チームとしての学校 / 組織文化 / 卒前多職種連携教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終的な目的は、健康課題を抱える子どもの支援を目指した、卒前多職種連携教育プログラムの開発であるが、その基礎資料とするために、「チームとしての学校」における協働に影響を与える要因を明確化することが求められた。 そこで2019年度には養護教諭へのインタビュー調査を実施し、複数の要因を得た。続く2020年度においては、文献調査によってさらに多くの要因を得、前年度に得られた要因と併せて整理した上で、どのような要因がどのように協働に影響を与えるかについての因果モデルを考案し、モデルに含まれる諸要因及び協働を問う質問票を作成した。 この質問票を用いて、2021年度では全国の養護教諭3570名を対象にアンケート調査を行い、971名から回答を得た。そして回答を集計したところ、養護教諭の属性は、平均年齢が38.9±12.5歳、平均経験年数は15.4±12.6年、現勤務校における平均勤務年数は2.7±2.3年であった。一方、勤務校の属性は、校種が小学校58.3%、中学校30.6%、高等学校11.1%、平均児童生徒数は314.8±256.0人、配属養護教諭数は1人93.0%、平均教諭数は25.0±13.8人であった。 さらに回帰分析により、協働に影響を与える要因を調べたところ、管理職の関与が正の、養護教諭・教諭の忙しさが負の影響を与えていることが分かった。これらにより、卒前多職種連携教育プログラムには、連携における管理職の関与の重要性や、忙しさを軽減させるマネジメント手法の説明を含めるべきという、重要な示唆が得られた。今後は別要因の影響や校種別の分析などを試み、その結果をもプログラムに反映させる予定である。
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Research Products
(1 results)