2018 Fiscal Year Research-status Report
グローバル化社会に対応した見方・考え方の育成をめざす社会科授業研究
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18K13173
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Research Institution | Musashino University |
Principal Investigator |
佐藤 克士 武蔵野大学, 教育学部, 講師 (10706857)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 社会科教育 / 地理教育 / 小学校 / 授業開発 / 社会的見方・考え方 / グローバル化社会 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,本研究の目的は,初等社会科教育において,グローバル化社会に対応した見方・考え方の育成を目指す単元及び授業モデル開発を行い,その有効性を実験授業の実践とその分析によって明らかにしようとするものである。 第1の取り組みは,グローバル化に関する概念整理である。研究の初年度であり,まずグローバリゼーション等の類似概念の整理を行うことから始めた。 第2の取り組みは,資料収集や文献研究を重点的に行った。具体的には,グローバル化やグローバリゼーションをテーマとして扱った授業実践やテキスト(教科書)について分析し,特質と課題を明らかにするとともに,社会学や地理学の空間論に関する研究成果を整理したことである。テキスト分析に関しては,地理教育先進国として定評があるイングランドの初等・中等地理教育の単元を分析し,内容的妥当性を検討した。 第3の取り組みは,第2の取り組みをもとに,初等社会科教育において,グローバル化社会に対応した見方・考え方の育成するための授業設計の視点を措定したことである。 本年度は,上記の内容を研究成果として,日本社会科教育学会編『社会科教育研究』第134号に投稿し,掲載された。次年度は,措定した授業設計の視点に基づき,具体的な単元プラン及び授業モデルを開発するとともに,その有効性について研究協力者の協力を得ながら検証することである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画通り,2018年度に予定していた先行研究の分析と授業理論の措定について,概ね終了しており,次年度以降の単元及び授業開発やそれに基づく授業実践及び分析をスムーズに行える状態になっている。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度は,2018年度の研究成果をもとに,具体的な単元開発を研究協力者と協同で行う。また,これまでの成果をまとめて,発表したい。
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Causes of Carryover |
所属学会等において研究成果を発表を1件行うことができなかったためである。2019年度には,成果を整理し,成果発表を行いたい。。
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[Book] 社会科教育の創造―基礎・理論・実践2019
Author(s)
宮崎 猛, 吉田 和義, 内田稔, 小泉博明, 古賀毅, 佐藤克士, 徳嵩廣治, 西中克之, 眞所佳代, 宮本静子
Total Pages
133
Publisher
教育出版
ISBN
978-4316804682
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