2021 Fiscal Year Annual Research Report
Research on social studies lessons aimed at fostering perspectives and ways of thinking that correspond to a globalized society
Project/Area Number |
18K13173
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Research Institution | Musashino University |
Principal Investigator |
佐藤 克士 武蔵野大学, 教育学部, 准教授 (10706857)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 社会科教育 / 見方・考え方 / グローバル化社会 / 小学校 / 授業研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,初等社会科教育において,グローバル化社会に対応した見方・考え方の育成を目指す単元及び授業モデル開発を行い,その有効性を実験授業の実践とその分析によって明らかにしようとするものである。 2021年度は,前年度までの研究成果を踏まえ,第一に,グローバル化社会に対応した見方・考え方を育成するための授業設計の視点に基づき第6学年国際単元「東京オリンピック・パラリンピック2020と私たち」を事例に授業モデル(全11時間)を開発し,その有効性について研究協力者の協力のもと,実験授業を通して効果測定を行った。具体的には,近年の地理学や社会学における都市研究及びオリンピック論の成果をもとに,「グローバル・シティにおけるオリンピック開催の要因を経済的な視点から認識する段階」,「オリンピックによる正負の影響を異なるスケール間や立場の違いから認識する段階」,「持続可能な生活空間の実現に向けた都市空間のあり方について提案する段階」という3つの段階を経て,グローバル化社会に対応した見方・考え方の育成をめざす授業プランを開発した。 第二に,これら一連の研究成果について社会科教育系の学会にて口頭発表したり、投稿論文として成果をまとめ、発信したりした。
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