2021 Fiscal Year Annual Research Report
Developing teaching and learning materials for numeracy and teachers' professional competency in Africa
Project/Area Number |
18K13175
|
Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
中和 渚 関東学院大学, 建築・環境学部, 准教授 (00610718)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 就学前教育 / 初等教育 / ケニア / ザンビア / 算数教育 / 測定 / 授業研究 / 社会文化的観点 |
Outline of Annual Research Achievements |
2021年度も2020年度同様に、コロナウイルス感染症拡大の影響のため、ザンビア・ケニア現地における研究活動を実施できなかった。そのため、研究計画の変更を強いられた。例えば、予定していた現地におけるワークショップや講演等の実施は中止となった。そこで、これまでに収集した既存のデータを用いて、2020年度末に課題として出された分析と論文執筆等を日本国内において実施した。具体的な成果としては2点ある。第一に、2020年度に作成したザンビアの子どもに関するデータセットを用いて、文化人類学や心理学の知見(例えば、Rogoffの導かれた参加、高田の相互作用に注目したトランスクリプトの作成)を援用し、ザンビアの数学の授業における生徒と教師の相互作用、言語的なやり取り、ジェスチャーなどに注目して、就学前教育のプレ数学という教科での測定の指導の難しさを言語的な側面から明らかにした。この成果についてはアフリカ教育学会第27回大会において口頭発表で報告した。第二に、アメリカ人研究者と協働して、現職教員研修の視点から授業研究の実施におけるインタビューにおける省察(Reflection)に注目して、アメリカとケニアの教員の文化的特徴について明らかにした。この成果は、現在国際誌に投稿中である。現職教員研修の一環である授業研究を、日本から受容して行っている国々において、授業研究の実施やそこで得られる教員の学びがどのような社会文化的影響を受けているのかを比較教育的観点から明らかにした。初等教育のケニア人・アメリカ人の授業研究の省察において、ケニア人教師は授業研究のような研修より強く要望し、外部識者からの指導を求めていた。一方で、アメリカ人教師は、外部識者によるコメントは必ずしも重要ではなく、協力や協働を同僚教師としながら、自分なりの気づきを得ていることが明らかになった。制限の中成果を示すことができた。
|
-
-
-
-
[Book] Knowledge, Education and Social Structure in Africa (African Potentials)2021
Author(s)
Shoko Yamada, Akira Takada, Akiyo Aminaka, Josephine Cornell, Morie Kaneko, Shose Kessi, Motoji Matsuda, Sethunya Tshepho Mosime, Nagisa Nakawa, Asayo Ohba, Kopano Ratele, Nobuhide Sawamura, Kazuro Shibuya, Masayoshi Shigeta and Machiko Tubura
Total Pages
388
Publisher
Langaa RPCID
ISBN
978-9956551217
-