2019 Fiscal Year Research-status Report
パフォーマンス評価を取り入れた家庭科製作学習の授業モデルの開発
Project/Area Number |
18K13183
|
Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
一色 玲子 島根大学, 教育学部, 客員研究員 (30582241)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
Keywords | パフォーマンス評価 / ルーブリック / 形成的評価 / 製作学習 / 家庭科 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.製作学習における資質・能力および評価基準の検討 平成30年度の調査に加えて,本年度に実施したデンマーク,フィンランドの製作学習の評価に関する資料収集・調査をもとに,製作学習を通して育成する資質・能力および評価基準について検討を行った。日本の中学校家庭科衣生活のパフォーマンス評価の授業実践について,2019年8月に中国の浙江省杭州にて開催されたアジア地区家政学会2019年大会(ARAHE2019)で発表を行った。 2.授業実践の海外視察 本年度は,デンマークおよびフィンランドを対象に調査・視察を行った。2020年2月にデンマークのロスキレ市立ヘデガルデン国民学校を訪問し,アネッテ・エネマルク教諭が行う5,6年生の科目「ハンドワーク&デザイン」等の授業を参観した。製作学習の実践とパフォーマンス評価,形成的評価等の評価方法について聞き取り調査を行った。他に教員養成校コペンハーゲンユニバーシティカレッジを訪問し,アン・ベンディックス講師ほかスタッフに,2014年の教育改革以降のデンマークの教育養成システムについて,聞き取り調査を行った。回答可能な研究者に関しては,個別にEメールにて聞き取りを行った。 3.製作学習の授業モデルの検討 観察した授業の事例分析を行い,ルーブリックの作成および授業モデルの試案,検討を行った。協力を得られる日本の中学校家庭科教員に,製作学習の授業モデルの試案を提案し,次年度は引き続き検討を行う予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究では,パフォーマンス評価を取り入れた家庭科製作学習の授業モデルの開発を目的とし,次の3点を明らかにすることを目指している。1)家庭科製作学習で育成する資質・能力および評価項目の整理,2)パフォーマンス評価を取り入れた製作学習の授業実践の視察,分析,3)以上をもとにした,製作学習の授業モデルの開発と実践。このうち,1)2)については計画通り,3)については現在着手している。
|
Strategy for Future Research Activity |
本年度までの調査を踏まえたパフォーマンス課題の試案を基に,日本や対象国の教員と連携して授業研究を進める。授業実践および対象国への渡航を予定しているが,COVID-19の状況によっては実施が難しい場合も考えられる。オンラインのネットワークを活用した連携方法も視野に入れて進める予定である。
|
Causes of Carryover |
海外調査の対象先と調整した結果,次年度も引き続き調査を継続できることになったため。
|
Research Products
(2 results)